『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』映画レビュー 更新日:2024年5月20日 公開日:2024年4月27日 映画レビュー(感想)/映画評論 映画の軽みと重みに貢献している俳優に注目 『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』には、がっしり心をつかまれた。細部まで目が行き届いた19世紀の世界の完璧な構築に。そして、家族の運命を描いた強いドラマ性に。イタリ […] 続きを読む
『ラ・カリファ』映画レビュー 更新日:2024年5月20日 公開日:2024年4月21日 映画レビュー(感想)/映画評論 音楽と美が与える影響力 ロミー・シュナイダーを知っているだろうか? 光をたたえる瞳の美しさと、自信と圧倒的な存在感は、まさに”女帝”。 今回、エンニオ・モリコーネ特選上映で、国内初上映となった『ラ・カリファ』を、日本語訳 […] 続きを読む
『死刑台のメロディ』映画レビュー 更新日:2024年5月20日 公開日:2024年4月21日 映画レビュー(感想)/映画評論 今も新鮮に訴えるエネルギーと望み 『死刑台のメロディ』は、堂々たる大作映画だ。格調高く、誠実。そして、力強い。今回、エンニオ・モリコーネ特選上映ということで、4Kリマスター版が劇場公開されることになった。この作品を劇場で […] 続きを読む
『マンティコア 怪物 』映画レビュー 更新日:2024年5月20日 公開日:2024年4月20日 映画レビュー(感想)/映画評論 見えてくるモンスターを抱えたスペインの姿 スペインという国には、明るく太陽が輝く情熱の国というイメージがあるけれど、その内部に業を背負っている国だな、と思う。幸せでシンプルな映画よりは、ホラー/スリラーのジャンルで、圧倒 […] 続きを読む
『死刑台のメロディ』4Kリマスターで蘇る 公開日:2024年4月20日 映画レビュー(感想)/映画評論 ウディ・アレンのお気に入りにユダヤ人芸術家ベン・シャーンがいる。 1898年生まれのベン・シャーンは、 「人間が人間に対して不条理な暴力をさまざまな場面でふるった 20世紀という時代に生き、その現実を直視し、 真実の姿を […] 続きを読む
『プリシラ』映画レビュー 更新日:2024年5月20日 公開日:2024年4月14日 映画レビュー(感想)/映画評論 ひたすらまぶしい魔法の時間 『プリシラ』が、思い出させてくれるのは、柔らかくて、強情。自信はあるけど、その自信には根拠がない。そんな若き日々だ。その愛おしい時代が、スクリーンの中から飛び出してくる。 恋に落ちたエルヴィス […] 続きを読む
ソフィア・コッポラ作品『プリシラ』 更新日:2024年4月14日 公開日:2024年4月12日 映画レビュー(感想)/映画評論 年に一度は見返したくなる映画と記録映画がある。 フランシス・フォード・コッポラ監督の『地獄の黙示録』(1979年)と その撮影記録映画『ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録』 (1991年)だ。 『ゴッドファザー』 […] 続きを読む
『ブルックリンでオペラを』映画レビュー 更新日:2024年5月21日 公開日:2024年4月7日 映画レビュー(感想)/映画評論 自分サイズの幸せと、マジカルスクリーンサイズ 『ブルックリンでオペラを』には、相当お洒落なアン・ハサウェイも登場する。その様子は、『プラダを着た悪魔』並み。タイトルも、一見楽しいラブコメ的に思える。 ところが、それは罠か […] 続きを読む
『パスト ライブス/再会』映画レビュー 更新日:2024年5月21日 公開日:2024年4月7日 映画レビュー(感想)/映画評論 気持ちが落ち着く格別の余韻 空間が深い。余白も多い。木々のさざめきが聞こえてくる。映画『パスト ライブス/再会』は、木も街も、最初のシーンのバーも、存在感を示し、そっとそこに招き入れられる。その深さ近さは、人物の気持ちや […] 続きを読む
『アイアンクロー』映画レビュー 苦みと華やかさと日常の尊さ 更新日:2024年4月7日 公開日:2024年4月6日 映画レビュー(感想)/映画評論 実話の映画化は、宝の山なのだろうか。あり得ないストーリーで驚かされることがある。お涙頂戴映画より感動的で、ヒーロー映画より英雄的で、おとぎ話よりも不思議だ。 『アイアンクロー』には、そのすべてが詰まっている。感動的で力強 […] 続きを読む