『ロープ 戦場の生命線』映画レビュー 公開日:2018年2月2日 映画レビュー(感想)/映画評論 奇妙な図のすきまに出演者の名が出るタイトルバックに、おや?と思ったら、むんずとばかりに物語世界に連れ込まれる。この強引さがいい。語る内容に自信があるのだ。「バルカン半島のどこか」と表記される紛争地域が舞台。人々の生活を […] 続きを読む
『先生!、、、好きになってもいいですか?』映画レビュー 公開日:2017年10月27日 映画レビュー(感想)/映画評論 このタイトルを見てひるまない大人はそう多くないだろう。そもそも“先生”という言葉は、昔からからかいや追従として使われるし、そうでなくてもいまどき、男性教師と女子高生のプラトニック・ラブだなんて、甘ったるいキャンディを口 […] 続きを読む
『散歩する侵略者』映画レビュー 更新日:2017年10月19日 公開日:2017年10月1日 SF映画レビュー(感想)/映画評論 黒沢清監督が懐かしい匂いを携えて帰ってきた。しかもその匂いはやさしい。 “易しい”うえに“優しい”。こういう印象を与えることを成熟と呼ぶのではないかと言うと作り手は嫌がるかもしれないが、そういうものではないか。 “易し […] 続きを読む
『スクランブル』映画レビュー 公開日:2017年9月21日 映画レビュー(感想)/映画評論 5、6年前のことかな。 「ネタバレは映画鑑賞の楽しみを奪うもの」と思われているけど、それは全く逆で、「むしろ楽しみを助長させるもの」だという研究結果が発表されたっけ。 出処は海の向こう、カリフォルニア州立大学の心理部のみ […] 続きを読む
『カーズ/クロスロード』映画レビュー 更新日:2017年8月9日 公開日:2017年7月15日 映画レビュー(感想)/映画評論 『カーズ』は、「大きな障害はより大きな恵みとなる」とか、「一息つこうよ」と言うように語りかけてくる映画だ。その魅力は、第三作目の『カーズ/クロスロード』で、さらに花開く。 一度は田舎町に引っ込み、自分を見つめなおし再生し […] 続きを読む
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 』映画レビュー 更新日:2019年2月8日 公開日:2017年7月1日 映画レビュー(感想)/映画評論 楽しさ満載のパイレーツ・オブ・カリビアンが帰ってきた。前作の『パイレーツ・オブ・カリビアン/命(いのち)の泉』(2011)は、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)が出てこなか […] 続きを読む
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』映画レビュー 公開日:2017年6月21日 映画レビュー(感想)/映画評論 年を取ると若いひとの感情がいくらかわかるようになり、気が楽になるかというとそうでもない。わかるということは苛立ちを招くことがあり、わかったつもりが勘違いということもある。いらぬ説教をしてシラケさせたり疎まれたりもする。 […] 続きを読む
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』映画レビュー 公開日:2017年5月12日 映画レビュー(感想)/映画評論映画作品情報 ならず者集団、大きな犠牲を乗り越え、はるかな高みへ 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』映画レビュー マーベルヒーローには変わったやつらがたくさんいる。そんな近年のマーベル作品の中でも特に異色だったのが『ガ […] 続きを読む
『午後8時の訪問者』映画レビュー(内海陽子編) 更新日:2017年4月10日 公開日:2017年4月8日 映画レビュー(感想)/映画評論 たったいますれ違った若い女性の後をつけ、彼女の仕事と生活を覗き見てごらん、と言われたような素っ気ない始まりである。診療所の医師ジェニー(アデル・エネル)は愛想がいいとは言えず、化粧っ気もなく、しゃれっ気もない。素性は明 […] 続きを読む
『だれかの木琴』映画レビュー 公開日:2016年9月23日 映画レビュー(感想)/映画評論 「女はちょっとイカレているほうがいい」というのはデヴィッド・エアー監督の快作『スーサイド・スクワッド』の中のセリフだが、こう言えるのは限りなく非日常の世界であってこそ。わたしたちが生きているこの日常では、イカレた女はそこ […] 続きを読む