『日本で一番悪い奴ら』映画レビュー 公開日:2016年6月30日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 『凶悪』でセンセーショナルなデビューを飾った白石和彌監督の、第二作にしてまたしても力作。北海道警の刑事になった柔道青年が、点数を稼ぐため破天荒な“悪党”に転落していく姿を描く。現在、最も注目される俳優のひとり、綾野剛が二 […] 続きを読む
『先生と迷い猫』映画レビュー 公開日:2015年10月2日 映画レビュー(感想)/映画評論 十年前の冬の長崎市。稲佐山で野良猫を見かけて手を差し伸べたら、そのうちの一匹が夫の背に飛び乗り、そのままうずくまった。暖を取ろうとしたのか、甘え上手だった。片方の前足が白い茶トラの子猫で、写真に収めたらのこのこついてき […] 続きを読む
『この国の空』映画レビュー 公開日:2015年8月11日 映画レビュー(感想)/映画評論 見終えて少し時間がたつと、ヒロインの二階堂ふみ、その母役の工藤夕貴、その姉役の富田靖子が三人姉妹のように感じられてくる。わたしの中で、工藤夕貴と富田靖子の若き日の印象が強いせいだろう。隣家の男(長谷川博己)に惹かれるヒ […] 続きを読む
『ジャッジ!』映画レビュー 公開日:2014年1月8日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 ボクの中で“リリー・フランキーが出演する映画にハズレなし”という法則があるのだが、今回もその法則は見事に発動している。 これは冗談でもなんでもなく出演者にリリー・フランキーの名前が書いてあれば、即劇場に足を向ける。これが […] 続きを読む
『ふがいない僕は空を見た』レビュー 公開日:2012年11月16日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 生きることの喜びと痛みを日常の風景に挟み込まれる驚きのシーンとともに紡ぎだす 映画『ふがいない僕は空を見た』は、山本周五郎賞、-18文学賞をダブル受賞した窪 美澄の連作短編集の映画化作品。『百万円と苦虫女』などのタナダユ […] 続きを読む
『のぼうの城』レビュー 更新日:2012年11月13日 公開日:2012年11月3日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 のぼうの城ジャパン・プレミアレポートを読む 戦国の風が吹いてくる。スペクタクルだけじゃない、肩の力を抜いた世界観が楽しい 日本映画としては最大規模の超豪華時代劇エンターテイメントが、『のぼうの城』だ。制作費がどのぐらいな […] 続きを読む
『北のカナリアたち』レビュー 更新日:2012年11月13日 公開日:2012年11月2日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 『告白』の原作でも知られる湊かなえの「往復書簡」の一編「二十年後の宿題」を『大鹿村騒動記』の阪本順治監督が映画化。主演の吉永小百合をはじめ、森山未來、宮崎あおい、松田龍平、小池栄子、満島ひかり、勝地涼ら豪華キャストが揃っ […] 続きを読む
『アウトレイジ ビヨンド』 レビュー 更新日:2024年10月14日 公開日:2012年10月5日 映画レビュー(感想)/映画評論 アウトレイジ ビヨンドは、今の日本映画を背負って立つ一人北野武監督の記念すべき16作目。2010年に公開された『アウトレイジ』の続編であり、北野監督作品としても初の続編でもある。 アウトレイジの意味は、激怒や乱暴、狼藉、 […] 続きを読む
『鍵泥棒のメソッド』レビュー 公開日:2012年9月27日 映画レビュー(感想)/映画評論 いい映画を見終えると心が高揚してさまざまな感情が渦巻く。喜ぶ、怒る、泣く、笑う、人生を噛みしめる。『鍵泥棒のメソッド』も心を高揚させるさまざまな要素を持っているが、上機嫌になれるという点で本年度一番の作品だと断言したい […] 続きを読む
『夢売るふたり』レビュー 公開日:2012年9月17日 映画レビュー(感想)/映画評論 西川美和監督はわたしよりふた回りも年下なのだが、彼女の新作を見るたびに尊敬の念を覚える。『蛇イチゴ』(02)、『ゆれる』(06)、『ディア・ドクター』(09)といずれも人間性に深く踏み込んだドラマを発表してきた彼女の最 […] 続きを読む