『日本で一番悪い奴ら』映画レビュー 公開日:2016年6月30日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 『凶悪』でセンセーショナルなデビューを飾った白石和彌監督の、第二作にしてまたしても力作。北海道警の刑事になった柔道青年が、点数を稼ぐため破天荒な“悪党”に転落していく姿を描く。現在、最も注目される俳優のひとり、綾野剛が二 […] 続きを読む
『モヒカン故郷に帰る』映画レビュー 更新日:2016年4月12日 公開日:2016年4月11日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 ライブハウスのステージでモヒカン刈りの永吉(松田龍平)が一人前にシャウトした後の、楽屋話がおかしい。タイトルが出るのは彼の故郷の島が見えてからで、中学生のブラスバンドが矢沢永吉の曲をのどかに演奏するのを聴くころには、映 […] 続きを読む
映画 「深夜食堂」 更新日:2015年1月29日 公開日:2015年1月22日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 とりたてて好きでもない街が、映画の中に登場したとたん無性に懐かしい街になることがある。この『深夜食堂』の舞台になる新宿がそうだ。西口の大ガードの下をくぐって歌舞伎町方面にすべるように向かうカメラには、雑踏の埃も排気ガス […] 続きを読む
『紙の月』映画レビュー 更新日:2014年11月5日 公開日:2014年11月4日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 第27回 東京国際映画祭コンペティションで最優秀女優賞(観客賞も)を受賞した宮沢りえが、七年振りの映画主演とは思えない鬼気迫る迫力・技量で銀行員横領犯を演じる心を揺るがす衝撃のヒューマンサスペンス! 女性行員の横領事件は […] 続きを読む
『MOTHER マザー』映画レビュー 公開日:2014年10月9日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 その名を口にしただけで、何かまがまがしいものが背後に忍び寄る恐怖漫画の大作家、楳図かずお。わたしは「へび少女」が特に忘れられないが、その楳図がついに映画監督デビューを果たした。どんなテーマを取り上げたかといえば“母親” […] 続きを読む
『ふしぎな岬の物語』映画レビュー 更新日:2014年10月9日 公開日:2014年10月4日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 今、ひとりで辛い思いを抱いている人が大勢います。「失敗してもいいのよ」「あきらめないで」と励まし、寄り添うことの大切さをこの映画に出演して、強く感じました。‘旅人たちのオアシス’のような作品として、皆様に受け入れていただ […] 続きを読む
『ジャッジ!』映画レビュー 公開日:2014年1月8日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 ボクの中で“リリー・フランキーが出演する映画にハズレなし”という法則があるのだが、今回もその法則は見事に発動している。 これは冗談でもなんでもなく出演者にリリー・フランキーの名前が書いてあれば、即劇場に足を向ける。これが […] 続きを読む
横道世之介 映画レビュー 公開日:2013年2月27日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画青春 かつて『おにいちゃんのハナビ』(2010)の高良健吾について「作品ごとに常に初々しい」と書いた。これは映画評論家・野村正昭氏が、名優・大杉漣を評した発言のいただきである。非常に共感を覚えたので、これはという俳優には使 […] 続きを読む
『任侠ヘルパー』レビュー 公開日:2012年11月17日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 わが世代には忘れがたいシンガーソングライターのりりィは、女優としてもいい仕事をしている。『パーク アンド ラブホテル』(2007)では屋上に公園のあるラブホテルの女主人という初老の役をさらりと演じて、若き日を知るわれら […] 続きを読む
『ふがいない僕は空を見た』レビュー 公開日:2012年11月16日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 生きることの喜びと痛みを日常の風景に挟み込まれる驚きのシーンとともに紡ぎだす 映画『ふがいない僕は空を見た』は、山本周五郎賞、-18文学賞をダブル受賞した窪 美澄の連作短編集の映画化作品。『百万円と苦虫女』などのタナダユ […] 続きを読む