『47RONIN』映画レビュー 公開日:2013年12月12日 映画レビュー(感想)/映画評論 忠臣蔵がハリウッドで初の映画化となると、それなりに期待する。予告編が初めて解禁されたとき」いそいそと見に出かけ、驚愕してしまった。そういう人は私だけではないだろう。おもしろそうな予告編なのだが、期待とは違っていたからだ。 […] 続きを読む
『ゼロ・グラビティ』映画レビュー 公開日:2013年12月12日 映画レビュー(感想)/映画評論 最高峰世界第二位のK2に登った元登山家の知り合いがいる。頂上にアタックする直前のキャンプでのゴーストストーリーめいた体験談を聞いたことがある。 ふつうなら人が近づけない場所のはずなのに、テントの外で、ずっとがやがやと人声 […] 続きを読む
『セッションズ』映画レビュー 公開日:2013年12月11日 映画レビュー(感想)/映画評論 私たちは誰でもどこか限定された生き方を送っている。いろいろな欲望もあるけれど、全てが叶えられるとは限らない。今ある自分で満足するか、ないものねだりを続けていくか、二つに一つだ。 今ある自分に満足しつつ、そんな自分を広げて […] 続きを読む
『キャプテン・フィリップス』映画レビュー 更新日:2014年1月3日 公開日:2013年12月6日 映画レビュー(感想)/映画評論 実話を元にしているという映画は多いけれど、キャプテン・フィリップスほど、元の事件のリアルさを可能な限り追求しながら、映画を見ることの贅沢な喜びも満たしてくれる映画はなかなかないのではないかと思う。サスペンスフルでスリリン […] 続きを読む
『母の身終い』映画レビュー 公開日:2013年12月3日 映画レビュー(感想)/映画評論 「俺が薬を取って来てやろうか?」 末期癌に侵された母へのアランのこの言葉は、間違いなく優しさから発せられたものだ。それがその数秒後には、罵りの怒声へと一転する。仕事を辞めたことを、「“つまらない仕事”さ」と開き直るアラン […] 続きを読む
『ウォールフラワー』映画レビュー 公開日:2013年11月29日 映画レビュー(感想)/映画評論 よく賛美されるものの、若さは素晴らしいだけのものではない。大人になりきれない中途半端な時期で、すごく居心地が悪かった時もあれば、ブザマな気分になったこともあったはずだ。私も高校時代に親と離れて暮らしていたし、いろいろ複雑 […] 続きを読む
『鑑定士と顔のない依頼人』レビュー 更新日:2013年12月3日 公開日:2013年11月29日 映画レビュー(感想)/映画評論 映画を観た帰り道で時々こんなことを考える。 それは『今日観た作品を果たして一年後まで覚えているだろうか?』という映画を観る上での宿命的な疑問である。 今さら説明するまでもないが、映画というのは公開日があり、そして必ず最終 […] 続きを読む
『いとしきエブリデイ』映画レビュー 公開日:2013年11月27日 映画レビュー(感想)/映画評論 毎日は、ただ通り過ぎていく。一切のものを記憶の中に閉じこめながら。その事実は一見残酷にも感じられるけれど、「過ぎゆくもの」には、はかないものだけが持つ美しさも含まれている。 いとしきエブリディは、『ウェルカム・トゥ・サラ […] 続きを読む
『ペコロスの母に会いに行く』映画レビュー 公開日:2013年11月24日 映画レビュー(感想)/映画評論 自分が少しは知っている世界が描かれると、映画の見方は辛くなる。映画は観客の感情を巻き込むものだから当然だが、日頃、映画は嘘を楽しむものと公言している手前、矛盾を感じることも多い。認知症で施設に入った母と息子の姿をユーモ […] 続きを読む
『悪の法則』映画レビュー 更新日:2023年2月26日 公開日:2013年11月16日 映画レビュー(感想)/映画評論 映画の中で描かれる悪に免疫がある人なら、リドリー・スコット監督が新たな境地に達した悪の美学を堪能できるだろう。コメディや柔なサスペンスならOK、ホラーもコメディタッチのゾンビものなら大丈夫っていうぐらいの人は、コクがあり […] 続きを読む