『あの歌を憶えている』映画レビュー 知性派俳優二人が見せる新しい姿は見逃せない 公開日:2025年2月21日 映画レビュー(感想)/映画評論 思い出すと心が落ち着く映画がある。『あの歌を憶えている』は、ゆったりとしたリズムが映画を支配している。往年のヒット曲「青い影」と重なり合い、いつまでもひたっていたい気分にしてくれる。 ニューヨークブルックリンが舞台。男女 […] 続きを読む
『ゆきてかへらぬ』映画レビュー 危険な題材と極楽な景色 更新日:2025年2月21日 公開日:2025年2月20日 映画レビュー(感想)/映画評論 大正時代は、モダンで自由な精神が息づいている。『ゆきてかへらぬ』は、三人の才能ある実在の登場人物とともに、第二次世界大戦前の日本を散歩している気分になれる。それは映画の造りに余裕があるからだ。『ゆきてかへらぬ』は、名匠・ […] 続きを読む
『ブルータリスト』映画レビュー 若者監督は骨太さと温かみで躍動する。 公開日:2025年2月19日 映画レビュー(感想)/映画評論 『ブルータリスト』は、甘美で大胆な大作映画だ。ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』や、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』に通じる骨太さある。色彩やカメラワークは個性的で豊かだ。どことなく官能的な空気感もあり […] 続きを読む
映画『ブルータリスト』 更新日:2025年2月16日 公開日:2025年2月15日 映画レビュー(感想)/映画評論 ブルータリストとは、なんぞや。 打放しコンクリートのように素材そのままの粗野な印象の建築群、だと。 ブルータリズムと呼ばれる建築様式は、戦後の復興計画の中で、 1950年代からイギリスで見られるようになってきていた。 そ […] 続きを読む
『セプテンバー5』映画レビュー 仕事人たちの無双の動きに目が離せない 公開日:2025年2月13日 映画レビュー(感想)/映画評論 『セプテンバー5』は、最上クラスの仕事人映画だ。仕事をしていく上での適切な動き、対応力のエネルギーがハンパない。1972年、西ドイツ(当時)ミュンヘンオリンピックで起きた事件の様子を全世界へテレビ生放送していく。スタッフ […] 続きを読む
『聖なるイチジクの種』映画レビュー イラン映画の凄みを見よ 更新日:2025年2月14日 公開日:2025年2月13日 映画レビュー(感想)/映画評論 イラン映画の魅力は、レベルの高さだ。ストーリーに演技、撮影術に芸術性。有名どころで言えば、映画評論家の淀川長治さんが高く評価した『桜桃の味』で有名なアッバス・キアロスタミ監督作品。私が最近うなった映画はアスガル・ファルハ […] 続きを読む
『愛を耕すひと』映画レビュー 秩序VSカオス マッツ・ミケルセンの円熟度が極まっている 更新日:2025年4月4日 公開日:2025年2月13日 映画レビュー(感想)/映画評論 マッツ・ミケルセンは、今必ず観なくてはならない俳優だ。円熟度は今が旬。と思いつつ、マッツ・ミケルセンは、今までずっと旬だったし、これからもずっとそうなのだろう。 マッツ・ミケルセンの繊細な演技とスター性を堪能するには、『 […] 続きを読む
『セプテンバー5』レビュー 公開日:2025年2月13日 映画レビュー(感想)/映画評論 毎回のように日本人選手のメダルラッシュに沸くオリンピック。 その長い歴史の中で今なおオリンピック史上最悪の事件として語られる、 1972年9月5日、ドイツのミュンヘンオリンピック開催中に起きた、 パレスチナ武装組織による […] 続きを読む
『コメント部隊』映画レビュー その陰謀論はリアルなのか?脳内アップデートの柔軟性はあるか 更新日:2025年2月13日 公開日:2025年2月12日 映画レビュー(感想)/映画評論 陰謀論とレッテル張りされていたものが、あとから事実だと確認される状況が続出している。最近では米国際開発局(USAID)が世界的に注目され、今まで陰謀論にしか思えなかった状況を明らかにしている。 しかし、それは陰謀論だとい […] 続きを読む
映画『聖なるイチジクの種』 更新日:2025年2月11日 公開日:2025年2月8日 映画レビュー(感想)/映画評論 あらためて手持ちの『悪は存在せず』(2020年)を自宅で見直しました。 4話オムニバス形式でイランにおける死刑制度の是非を問い、 イランでは上映禁止処分を受けたものの、 第70回ベルリン国際映画祭で金熊賞(作品賞)に輝い […] 続きを読む