『『ウィキッド 永遠の約束』』解説
『『ウィキッド 永遠の約束』』とは

「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの物語を描いた大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を実写映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』に続く後編。前編の『ウィキッド ふたりの魔女』は、第97回アカデミー賞では作品賞を含む10部門にノミネートされ、衣装デザイン賞と美術賞を受賞するなど大きな成功を収めた。
『ウィキッド 永遠の約束』監督・キャスト

前作に続き、『ウィキッド 永遠の約束』でもジョン・M・チュウ監督がメガホンをとった。エルファバ役のシンシア・エリボ、グリンダ役のアリアナ・ グランデ、フィエロ役にジョナサン・ベイリー、オズの魔法使い役にジェフ・ゴールドブラム、マダム・モリブル
役にミシェル・ヨーも引き続き出演している。
『ウィキッド 永遠の約束』映画レビュー ダークな世界へようこそ
前編の『ウィキッド ふたりの魔女』では,エルファバ(シンシア・エリヴォ)とグリンダ(アリアナ・グランデ<)の友情ストーリーが絵画的なビジュアルと、夢見心地なミュージカルナンバーで描かれた。

『ウィキッド』の後編『ウィキッド 永遠の約束』を待っていた人も多いだろう。『ウィキッド 永遠の約束』は前編とは色調が異なる。おとぎ話的なフワフワ感が残るのは主に前半。中盤以降は、厳しくダークでリアルな大人向けの作品となって一段とパワーアップしている。
タイトル通りの「ウィキッド」だ。より邪悪で悪くて意地が悪い世界がそこにある。エルファバとグリンダはそれを食い止めることができるのか。

『ウィキッド 永遠の約束』でも、エルファバとグリンダの友情ストーリーは一つの柱ではあるけれど、友情を超えてそれ以外の広い世界が描かれていく。
ほとんどの人が知らないうちに、世界を悪が覆っている。悪の側の宣伝力は強く、ときに悪と善が反転して見える。プロパガンダだ。そんな悲痛な現実を甘さと苦みをプラスしたストーリーに託して力強く描いているところが『ウィキッド 永遠の約束』に魅力を感じる一番のポイントだ。

悪に対抗するには、善の心があってもそれだけでは頼りない。自らの中にある悪の種をきちんと見極め、顔を背けず、悪として行動したほうが強力かもしれない。だからこそ、「私はウィキッドだ(邪悪だ)」と宣言するシーンが、微笑ましくたくましい。
『ウィキッド 永遠の約束』で最初に悪が姿を見せるのは「靴」のシーンだ。楽しいミュージカルに水を浴びせるかのような恐ろしさがあった。そこから悪の容赦なさ、過信の恐ろしさが吹き出してくる。
一見、善であることは、愚かさにも通じる。グリンダは愚かさから抜け出せるのか、本当の強さを身につけることができるのか。ラストに向かう流れは想像を超えたボルテージで感動を呼ぶ。
ウィキッド永遠の約束
3月6日(金)より、全国ロードショー!
©Universal Studios. All Rights Reserved
配給:東宝東和
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、マリッサ・ボーディ、with ミシェル・ヨーand ジェフ・ゴールドブラム監督:ジョン・M・チュウ脚本:ウィニー・ホルツマンand ウィニー・ホルツマン&デイナ・フォックス製作:マーク・プラット『ラ・ラ・ランド』、『リトル・マーメイド』、デヴィッド・ストーン「ウィキッド」原作:ミュージカル劇「ウィキッド」〈作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ脚本:ウィニー・ホルツマン〉/グレゴリー・マグワイアの原作小説に基づく




