映画『モディリアーニ!』とは
イタリア人のボヘミアン芸術家モディリアーニ。彼の若き日の激動の72時間。20世紀初頭のパリ、モンマルトルを舞台に芸術、愛、挫折、喜びをテーマに、ジョニー・デップ監督が心に迫る物語を作り上げた。
本作に出演もしているアル・パチーノの舞台劇として持ち込まれた企画が発端。当時は出演することができなかったアル・パチーノが、『フェイク』での共演をきっかけに親しくなったジョニー・デップに監督を打診したという。
リッカルド・スカマルチョがモディリアーニを演じ、ドラマ「シャンタラム」のアントニア・デスプラ、「ボイリング・ポイント 沸騰」のスティーブン・グレアムが共演。
『モディリアーニ!』映画レビュー

映画『モディリアーニ!』の舞台は、第一次大戦下のパリ。そこは魅惑的で危険、美と醜さが共存する世界だ。映画『モディリアーニ!』は、伝説的な芸術家、イタリア人でユダヤの血も入った芸術家、モディリアーニの人生を変えるかもしれない3日間が描かれている。
最初はアクション映画さながら。高級レストランで絵を売るモディリアーニは騒ぎを起こす。無声映画時代を呼び起こす動きとモノクロシーンが挟まれ、モディリアーニの現状を鮮やかに活写する。モディリアーニが持つ創造力は溢れるほどだが、評価が伴わない。今回起こした騒ぎのせいで、警察にも追われ、彼は故郷のイタリアに戻ろうかと考えている。

芸術家仲間のモーリス・ユトリロ(ブリュノ・グエリ)、シャイム・スーティン(ライアン・マクパーランド)との珍道中や、ミューズ的存在のベアトリス・ヘイスティングス(アントニア・デスプラ)との甘く苦い関係を背景に、愛すること、描くことのシンプルな形が伝わってくる。
ところどころ、監督のジョニー・デップ自身を感じさせるパートがある。芸術的テイストも含めて、若いころのフレッシュでハチャメチャな生活がニュースで伝えられていたころのジョニー・デップが顔を出す。
映画『モディリアーニ!』の構想の発端は、アル・パチーノ。アル・パチーノは、映画では、モディリアーニの人生を変えるかもしれないコレクターとして登場する。最初の構想通り、若き日のアル・パチーノがモディリアーニを演じていたらどんな作品になったのだろうかと想像せずにはいられない。
モディリアーニ!
©︎Modi Productions Limited 2024
2026年1月16日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
配給:ロングライド、ノッカ
監督:ジョニー・デップ 脚本:ジャージー・クロモウロウスキ、マリー・オルソン・クロモロウスキ 原作:戯曲「モディリアーニ(デニス・マッキンタイア)
出演:リッカルド・スカマルチョ、アントニア・デスプラ、ブリュノ・グエリ、ライアン・マクパーランド、スティーヴン・グレアム、ルイーザ・ラニエリ、アル・パチーノ
2024年/イギリス・ハンガリー/英語・フランス語・イタリア語/108分/ヨーロピアンビスタ/カラー/5.1ch/原題:Modi:Three Days on the Wing of Madness/日本語字幕:岩辺いずみ/ 協賛:LANDNEXT、セレモニー





