『白ゆき姫殺人事件』映画レビュー 公開日:2014年2月28日 映画レビュー(感想)/映画評論 金棒引き(かなぼうびき)という言葉をご存じだろうか。金棒を持って夜警や警護をすること、する人の意味のほかに、噂をおおげさにふれ回る人という意味があり、いまはこの使いかたが主流だろう。この映画の冒頭から画面にちらばるイン […] 続きを読む
ジャンゴ 繋がれざる者 レビュー 更新日:2023年8月20日 公開日:2013年2月28日 アクション映画レビュー(感想)/映画評論 タランティーノ監督は、観客を別世界へと誘う手腕を、ますます洗練させているようだ。大胆に、そして手際よく。 前作の『イングロリアス・バスターズ』は第二次大戦が舞台。今回の、ジャンゴ 繋がれざる者が繰り広げられるのは、アメリ […] 続きを読む
横道世之介 映画レビュー 公開日:2013年2月27日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画青春 かつて『おにいちゃんのハナビ』(2010)の高良健吾について「作品ごとに常に初々しい」と書いた。これは映画評論家・野村正昭氏が、名優・大杉漣を評した発言のいただきである。非常に共感を覚えたので、これはという俳優には使 […] 続きを読む
『世界にひとつのプレイブック』レビュー 公開日:2013年2月23日 映画レビュー(感想)/映画評論 ブラッドリー・クーパー演じる主人公のパットは、ある事件を起こしたことから、家も妻も仕事も失い、精神病院に入院してしまう。実際にストーリーが動き出すのは、母親が迎えに来て退院し、実家に戻るところから。 パットが、懸命に最悪 […] 続きを読む
『ゼロ・ダーク・サーティ』 レビュー 更新日:2013年2月23日 公開日:2013年2月18日 映画レビュー(感想)/映画評論 女が本気になると怖い。そして凄い。その事実をとことん描き尽くしたのが『ゼロダーク・サーティ』である。主演のジェシカ・チャステインも女性なら、キャスリン・ビグロー監督も女性。しかも題材は、オサマ・ビン・ラディン追跡作戦とい […] 続きを読む
『王になった男』映画レビュー 更新日:2013年2月18日 公開日:2013年2月15日 映画レビュー(感想)/映画評論 韓国で大ヒットを記録したイ・ビョンホン主演の宮廷絵巻。病床の王に代わって影武者を命じられた平民の男が、本物をしのぐ王となっていく物語。監督は『拝啓、愛しています』のチュ・チャンミン。共演は、『神弓』のリュ・スンリョン、『 […] 続きを読む
『きいろいゾウ』レビュー 公開日:2013年2月14日 映画レビュー(感想)/映画評論 西加奈子のロングセラー小説を廣木隆一が監督が映画化。キャストに宮前あおいと向井理を迎え、二人の初共演が実現した。 可愛い紙に包まれた苦いキャンディのような映画。象徴的なシーンが多いことやツマのキャラも含めて現実感が掴みに […] 続きを読む
『アウトロー』レビュー その2 公開日:2013年2月2日 映画レビュー(感想)/映画評論 見終えてすぐに、トム・クルーズもいずれ『エクスペンダブルズ』の一員になるのだろうかとはるかな未来を思った。これはもちろん褒め言葉だ。中野豊氏がご紹介くださったように、ジャック・リーチャーは余計なものを何も持たない流れ者 […] 続きを読む
『アウトロー』レビュー 更新日:2013年2月2日 公開日:2013年1月30日 アクション映画レビュー(感想)/映画評論 ハイテク秘密兵器満載のスパイ映画から一転、今度のトム・クルーズ主演アクション映画のヒーローは、職にはつかない、居住を持たない、煩わしいものは持たない、人とは絶対繋がらない、証拠は信じない、法律は関係ない、悪は決して許さな […] 続きを読む
『しあわせカモン』レビュー 公開日:2013年1月26日 映画レビュー(感想)/映画評論 現在の日本映画界で最も注目すべき女優、鈴木砂羽の魅力が全開の主演作。といっても薬物依存症になった母親役だから、魅力全開と言っては語弊があるが、そうとしか言いようがないほど圧倒的にチャーミングである。本来なら、薬物によっ […] 続きを読む