『明日の空の向こうに』レビュー 公開日:2012年12月29日 映画レビュー(感想)/映画評論 少年たちは国境を越えて、どこへ向かおうというのか。彼らの幼い戯れのような逃避行は、今にも崩れ落ちそうな危ういバランスの上に成立している。 逃亡中の貨物列車の荷台で、ヴァーシャとリャパは温もりに満ちた部屋の中で赤ん坊をあや […] 続きを読む
『もうひとりのシェイクスピア』レビュー 更新日:2013年2月1日 公開日:2012年12月20日 映画レビュー(感想)/映画評論 華麗なチューダー朝を舞台にシェクスピアの謎を描く。ローランド・エメリッヒが描くのは、人間内部のディザースターか シェイクスピアには別人説がある。日本でも本物の写楽は誰なのか、邪馬台国はどこだったのか、など歴史に潜む謎はい […] 続きを読む
『ホビット 思いがけない冒険』レビュー 更新日:2013年2月1日 公開日:2012年12月13日 映画レビュー(感想)/映画評論 ファンタジー好きにはたまらない その世界に入り込んだような臨場感で繰り広げられる冒険 世の中には2種類の人間がいる。わたしのようなファンタジーが何より好きな人と(逃避型?)、ファンタジーに興味が無い人(リア充?)。ファン […] 続きを読む
『フランケン・ウィニー』レビュー 公開日:2012年12月11日 アニメ映画レビュー(感想)/映画評論 『アリス・イン・ワンダーランド』のティム・バートン監督の原点回帰とも言えるブラック・ファンタジー。1984年に製作した短編を長編として蘇らせた。愛犬スパーキーを事故で失ってしまった科学少年ヴィクターが、極秘技術でスパーキ […] 続きを読む
『007 スカイフォール』レビュー 公開日:2012年12月8日 アクション映画レビュー(感想)/映画評論 かつてスーパーヒーローと呼ばれた存在は有無を言わせず強く、人間を超越した存在として崇められ畏れられた。ところが近年、スパイダーマンもバットマンも人間ならではの弱さを露呈するようになった。“ただの人間”である「ジェームズ […] 続きを読む
ドリームハウス レビュー 更新日:2013年2月1日 公開日:2012年11月27日 映画レビュー(感想)/映画評論 007のジェームズ・ボンド役で知られるダニエル・クレイグ主演のミステリー/サスペンス映画が『ドリームハウス』だ。冴えたプロットのどんでん返し映画でもある。誰もが一度は夢見たことがある”夢の家”。ラストにはその意味自体が変 […] 続きを読む
『人生の特等席』レビュー 公開日:2012年11月23日 ドラマ映画レビュー(感想)/映画評論 クリント・イーストウッド主演の映画は見下ろしてはいけないような気持ちになる。なるべく前方の席にすわり、画面に圧倒される態勢になって深呼吸すると、物語が優しく沁みてくる。『人生の特等席』のイーストウッドは、老いて前立腺炎 […] 続きを読む
『ボディ・ハント』レビュー 公開日:2012年11月20日 サスペンス映画レビュー(感想)/映画評論 ハリウッドの新女王ジェニファー・ローレンスの新作サスペンス。どんでん返し度は高め。ラストは小粋 田舎から出てきた女の子のような純真さを思わせる相貌 豊満な身体、古代の女帝のような超然とした風格。それがジェニファー・ローレ […] 続きを読む
『任侠ヘルパー』レビュー 公開日:2012年11月17日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 わが世代には忘れがたいシンガーソングライターのりりィは、女優としてもいい仕事をしている。『パーク アンド ラブホテル』(2007)では屋上に公園のあるラブホテルの女主人という初老の役をさらりと演じて、若き日を知るわれら […] 続きを読む
『ふがいない僕は空を見た』レビュー 公開日:2012年11月16日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 生きることの喜びと痛みを日常の風景に挟み込まれる驚きのシーンとともに紡ぎだす 映画『ふがいない僕は空を見た』は、山本周五郎賞、-18文学賞をダブル受賞した窪 美澄の連作短編集の映画化作品。『百万円と苦虫女』などのタナダユ […] 続きを読む