『モヒカン故郷に帰る』映画レビュー 更新日:2016年4月12日 公開日:2016年4月11日 映画レビュー(感想)/映画評論邦画 ライブハウスのステージでモヒカン刈りの永吉(松田龍平)が一人前にシャウトした後の、楽屋話がおかしい。タイトルが出るのは彼の故郷の島が見えてからで、中学生のブラスバンドが矢沢永吉の曲をのどかに演奏するのを聴くころには、映 […] 続きを読む
『アーロと少年』映画レビュー 更新日:2023年9月24日 公開日:2016年3月12日 映画レビュー(感想)/映画評論 ピクサーが凄いのは、今までの積み上げてきたものに安住しないで、新しいものに挑戦していく意欲だと思う。前作の『インサイド・ヘッド』は、頭の中の人格に感情をあてがい、あたかも人間のように動かしてきた。普通だったら思いつかない […] 続きを読む
『キャロル』映画レビュー 公開日:2016年2月22日 映画レビュー(感想)/映画評論 書道塾に通っていた小学生のころ、顔や姿かたち、むろん筆づかいも美しい女子中学生に憧れて家まで後をつけたことがある。見とがめられ、不審な顔をされて熱が醒めたが、あのときにっこり微笑まれたらどうなっていただろう。 うらや […] 続きを読む
『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』 映画レビュー 更新日:2016年2月17日 公開日:2016年1月31日 映画レビュー(感想)/映画評論 部屋に関連するホラーもたくさん見てきたが、ときどきひょいと思い出すのは、池田敏春監督『いきすだま~生霊~』(2001)の第2話「空ほ石の(うつほいしの)……」に登場する団地の部屋だ。帰宅すると閉めたはずの押し入れの襖が […] 続きを読む
『先生と迷い猫』映画レビュー 公開日:2015年10月2日 映画レビュー(感想)/映画評論 十年前の冬の長崎市。稲佐山で野良猫を見かけて手を差し伸べたら、そのうちの一匹が夫の背に飛び乗り、そのままうずくまった。暖を取ろうとしたのか、甘え上手だった。片方の前足が白い茶トラの子猫で、写真に収めたらのこのこついてき […] 続きを読む
『ヴィンセントが教えてくれたこと』映画レビュー 公開日:2015年9月3日 映画レビュー(感想)/映画評論 ちょい悪オヤジと ひ弱な小学生の年の差バリバリ・バディムービーに爆笑・感動! 公開直後、全米4館スタートから口コミで2500館に拡大したこと。ゴールデングローブ賞にノミネートされ『バードマン……』『グランド・ブダペスト・ […] 続きを読む
『あの日のように抱きしめて』映画レビュー 公開日:2015年8月27日 映画レビュー(感想)/映画評論 誰か好きな相手がいる場合、その相手に顔や体つきやしぐさの似た人を見ると自然に眼で追うようになる。あ、違うと思った瞬間、好きな相手への想いが強くなる。ひどくさびしくなる。恋する者はそれくらい相手に囚われている。 声楽家 […] 続きを読む
『チャンス商会 ~初恋を探して~』映画レビュー 公開日:2015年8月24日 映画レビュー(感想)/映画評論 筆者の家の近くに高齢の客が多いカラオケスナックがあります。そこで、連れ合いを亡くしたおじいさん、おばあさんたちの恋模様を何度か目撃しています。 恋愛に歳は関係ないのだと感じた場面……という内輪話は置いておいて、本作は70 […] 続きを読む
『この国の空』映画レビュー 公開日:2015年8月11日 映画レビュー(感想)/映画評論 見終えて少し時間がたつと、ヒロインの二階堂ふみ、その母役の工藤夕貴、その姉役の富田靖子が三人姉妹のように感じられてくる。わたしの中で、工藤夕貴と富田靖子の若き日の印象が強いせいだろう。隣家の男(長谷川博己)に惹かれるヒ […] 続きを読む
『ミニオンズ』映画レビュー 公開日:2015年7月30日 映画レビュー(感想)/映画評論 究極のなごみキャラであり、ゆるキャラのミニオンズが大活躍する映画なら、たとえ嫌なことがあったとしても、一瞬にして笑顔にしてくれるだろう。涼しい映画館の大画面で、ミニオンズのアドベンチャーを楽しめるとは、なんとも極楽な夏休 […] 続きを読む