『アーロと少年』映画レビュー 更新日:2023年9月24日 公開日:2016年3月12日 映画レビュー(感想)/映画評論 ピクサーが凄いのは、今までの積み上げてきたものに安住しないで、新しいものに挑戦していく意欲だと思う。前作の『インサイド・ヘッド』は、頭の中の人格に感情をあてがい、あたかも人間のように動かしてきた。普通だったら思いつかない […] 続きを読む
『インサイダーズ/内部者たち』映画レビュー 更新日:2024年10月30日 公開日:2016年3月10日 映画レビュー(感想)/映画評論韓国映画 どんでん返し映画(ツイスト映画)にだまされるのは、一種快感だ。まるで中毒になってしまったように、我々観客は、もっと壮大にだまされたいと願ってやまない。そういう意味で、最近一番だまされ快感度が強かったのが、『インサイダーズ […] 続きを読む
『キャロル』映画レビュー 公開日:2016年2月22日 映画レビュー(感想)/映画評論 書道塾に通っていた小学生のころ、顔や姿かたち、むろん筆づかいも美しい女子中学生に憧れて家まで後をつけたことがある。見とがめられ、不審な顔をされて熱が醒めたが、あのときにっこり微笑まれたらどうなっていただろう。 うらや […] 続きを読む
『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』 映画レビュー 更新日:2016年2月17日 公開日:2016年1月31日 映画レビュー(感想)/映画評論 部屋に関連するホラーもたくさん見てきたが、ときどきひょいと思い出すのは、池田敏春監督『いきすだま~生霊~』(2001)の第2話「空ほ石の(うつほいしの)……」に登場する団地の部屋だ。帰宅すると閉めたはずの押し入れの襖が […] 続きを読む
『ブリッジ・オブ・スパイ』映画レビュー 更新日:2016年1月10日 公開日:2016年1月8日 映画レビュー(感想)/映画評論 スティーヴン・スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』には、感動させられた。それ以上に感嘆してしまった。今年になって、まだ映画を見ていないなら、最初に選ぶ映画として、ぜひおすすめしたい。 1957年、東西冷戦のさなか […] 続きを読む
2015年公開映画のベスト10番外編 (武茂孝志) 公開日:2015年12月31日 ベスト映画ランキング2015(執筆者別)映画ランキング 10位「Me and Earl and the Dying Girl」 2015年/アメリカ映画 輸入版で鑑賞 さきのサンダンス映画祭で見事、審査員賞と観客賞ダブル受賞した快作。タイトル通り、「少年ふたりが余命わずかな少 […] 続きを読む
2015年公開映画のベスト10 武茂孝志編 更新日:2015年12月31日 公開日:2015年12月27日 ベスト映画ランキング2015(執筆者別)映画ランキング 10位 ボーダレス ぼくの船の国境線 紛争地の入江に大型の廃船が棄てられている。そこに隠れて暮らすひとりの少年。ある日、突然響き渡る足音と人影によって事態は急変していく。大量破壊兵器撲滅の名の下に戦闘を拡大していった某国 […] 続きを読む
2015年公開映画のベスト10(5×2) 内海陽子編 更新日:2015年12月21日 公開日:2015年12月20日 ベスト映画ランキング2015(執筆者別)映画ランキング ベスト10というのは、いわゆる優秀作品を客観的に選ぶのが王道とされているが、客観的とはなんだろう。映画は感情に大きく訴えるから、選ぶ者の生きかたや体験、その時点での思考に左右されないはずがない。今年は“ひとり”と“死” […] 続きを読む
2015年公開映画のベスト10 中野豊編 更新日:2015年12月21日 公開日:2015年12月20日 ベスト映画ランキング2015(執筆者別)映画ランキング 映画がお祭り・イベントになって久しい。そしてデジタル撮影が一般的になってきました。私のように古い映画ファンは「その時だけ面白い」では物足りないこともあり、下記のような10本になりました。『セッション』は最後の最後まで悩み […] 続きを読む
『007 スペクター 』映画レビュー 公開日:2015年11月27日 映画レビュー(感想)/映画評論 『007 スペクター』は、壮大なアクションシークエンスからスタートする。メキシコ死者の日のフェスティバルがその舞台。エキゾチックな雰囲気満載だ。サミディ男爵(ボンド映画の悪役の一人で、『死ぬのは奴らだ』に登場)並みの薄気 […] 続きを読む