『PERFECT DAYS』映画レビュー 更新日:2024年5月21日 公開日:2023年12月21日 映画レビュー(感想)/映画評論 この究極の平穏を味わう幸せ 美しい映画である。一度見たら、その残り香は永遠に残りそうだ。忘れるかもしれないけれど、思い出そうとすれば、『PERFECT DAYS』の平穏で豊かさに満ちた世界を心の中で広げることができる。そ […] 続きを読む
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』映画レビュー 3つの見逃せないポイント 公開日:2023年12月9日 映画レビュー(感想)/映画評論 幸せな気分に浸れる映画として、一番に思い浮かぶのは、映画『パディントン』だ。特に好みは『パディントン2』。スクリーンには、カラフルな色彩と音楽が溢れ、スクリーンから楽しさがこぼれていた。 監督のポール・キングは、『パディ […] 続きを読む
『市子』映画レビュー 更新日:2024年6月2日 公開日:2023年12月9日 映画レビュー(感想)/映画評論 繊細かつ力強く、生きるエネルギーがほとばしる まいったなあ。というのが、映画『市子』を見た感想だ。まいったのは、市子を演じる杉咲花の姿だ。その存在感、シーンごとに色を変える表情の細やかさ、見ることに没頭させる力、演技にや […] 続きを読む
『ポッド・ジェネレーション』映画レビュー 更新日:2024年6月2日 公開日:2023年12月3日 映画レビュー(感想)/映画評論 葛藤なき居心地良さの追求 『ポッド・ジェネレーション』の監督は、女性のソフィー・バーセス。人工子宮の卵型ポッドで子どもを育てる話は、男性が考えたのではないかと思っていたが、違っていた。 男性にも子育てを分担して欲しい願望 […] 続きを読む
『バッド・デイ・ドライブ』映画レビュー 更新日:2024年6月1日 公開日:2023年12月2日 映画レビュー(感想)/映画評論 瀬戸際で披露されるアカデミー級演技 『バッド・デイ・ドライブ』の主人公、マットを演じるのは、リーアム・ニーソン。なぜ彼を起用したのか、最初はわからなかった。その理由がわかったのは、映画の最後だ。 マットは、金融サラリーマ […] 続きを読む
『エクソシスト 信じる者』映画レビュー 数々の出来事の奥に透ける悪魔の正体 更新日:2023年12月3日 公開日:2023年12月1日 映画レビュー(感想)/映画評論 悪魔はいる。どこにでもいる。時には悪魔に負けてしまうこともあるだろう。しかし、打ち勝つこともできる。『エクソシスト 信じる者』は、世界に巣くう悪と、それに対抗する人間の力を強く表現している。 事件が次々に起きる。展開が早 […] 続きを読む
『ロスト・フライト』映画レビュー あり得るリアルな設定と止まらないアドレナリン 更新日:2023年11月24日 公開日:2023年11月23日 映画レビュー(感想)/映画評論 ジェラルド・バトラーに目が釘付けだ。これぞスターの力だろうか。彼が演じるのは、スーパーヒーローではない。仕事人、お父さんなど、我々とそれほど変わりない等身大の人物だ。そして最後には勝つ。ジェラルド・バトラー映画の魅力的な […] 続きを読む
『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』映画レビュー 鬱な気分を洗い流す爽快展開ムービー 公開日:2023年11月19日 映画レビュー(感想)/映画評論 『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』は、エキセントリックでいて、温かく、カラフルでエモーショナル、格別な後味がある作品だ。次世代クエンティン・タランティーノと称されるアナ・リリー・アミールポアー監督の長編第三作。 […] 続きを読む
『ぼくは君たちを憎まないことにした』映画レビュー 涙よりも希望と愛情を選択する意思の爽やかさ 公開日:2023年11月12日 映画レビュー(感想)/映画評論 どんな映画でも、出会えたことに感謝したい気持ちはある。その感激が、最大級のものもある。『ぼくは君たちを憎まないことにした』は、その代表格だ。見たら一生忘れない。その軽やかな印象とともに。 映画は、悲劇がつきものだ。その悲 […] 続きを読む
『デシベル』映画レビュー 選択を許さない生と死の狭間の非情な運命 更新日:2023年11月12日 公開日:2023年11月11日 映画レビュー(感想)/映画評論 韓国映画の巨大スケールで描くダイナミックな映画の世界は、拡大して止まらない。『新感染 ファイナル・エクスプレス』シリーズは、高速鉄道を舞台にして、ゾンビ映画の新たな世界を作った。『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』では火山噴 […] 続きを読む