『SISU/シス 不死身の男』解説・あらすじ
『SISU/シス 不死身の男』とは、北欧フィンランド発、爽快・痛快アクションエンターテイメント
監督は、フィンランド人のヤルマリ・ヘランダー。『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』、サミュエル・L・ジャクソン主演のアクション大作『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』で日本でも有名。
フィンランドで、『ランボー』、『ダイ・ハード』などの80年代ハリウッドアクションの魂を引き継ぐ映画を作りたいという長年にわたる夢を、『SISU/シス 不死身の男』で実現させた。
主演のSISU/シス 不死身の男・アアタミを演じるのは、フィンランドの名優、ヨルマ・トンミラ。『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』、『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』にも出演し、ヤルマリ・ヘランダー監督とは、盟友の間柄。
SISU/シスの意味とは
翻訳不可能とされるフィンランドの古き良き精神。あえて言うならば、想像を絶するほどの意志の強さ、何があっても折れない心。
『SISU/シス 不死身の男』あらすじ
1944年 第二次世界大戦末期、フィンランドは、ソ連に侵攻された上、負け戦のナチス・ドイツの焦土作戦により荒廃状況にあった。凍てつく荒野の中、一人の老兵アアタミ・コルピ(ヨルマ・トンミラ)が金を掘り当てた。それを運ぶ途中で、敗走していくナチス兵の戦車隊に遭遇。彼らはフィンランド女性を捕虜にし、人々を吊るし、街を焼き払っていた。通り過ぎる老兵には手を出さなかったものの、彼が金を持っていることを知ると、態度を変え、命を狙う。
多勢対一人、先進重装備戦車対<ツルハシ1本>。そして<折れない心SISU>。アアタミはいかに闘い、生き延びるのか。
『SISU/シス 不死身の男』見どころポイント
『SISU/シス 不死身の男』の見どころポイント そのⅠハリウッド大作を蹴散らすほどの強烈なアクションを見よ
『SISU/シス 不死身の男』は、アクション、またアクションの連続技を見せてくれる。地雷、陸上、戦車戦、水中、遂には空中戦まで。心と注意力をしっかりつかんで飽きさせない。
『SISU/シス 不死身の男』の見どころポイント その2 フィンランドの老兵は死なない!まなざしが語る精神力が全て
SISU/シスは語り継がれる伝説の存在かと思いきや、老兵アアタミとして、登場してきた。簡単には死なない。ダイ・ハードであり、インモータルなのが、アアタミだ。彼の戦力、知力、体力が並みではないことは当然。だが、一番の魅力は、黙して語らぬまなざしの力。そのまなざしこそが、彼の真の力を表現している。
『SISU/シス 不死身の男』の見どころポイント その3 フィンランド版『300 〈スリーハンドレッド〉』か『RRR』か
多勢対少数の戦いは熱く心を刺激してくれる。『SISU/シス 不死身の男』が比較されるのは、『RRR』や『ランボー』シリーズ。だが、さらに思い起こさせるのが、『300 〈スリーハンドレッド〉』。映画の中で、アアタミは“冬戦争”で戦い、愛する家族を殺された報復として、たったひとりで 300 人ものソビエト兵を殺したと言われている。
純粋アクション至上主義映画として、あらゆる戦いを網羅。血みどろ描写も臆さず表現する、ヤルマリ・ヘランダー監督の思い切りの良さにも注目。
『SISU/シス 不死身の男』の見どころポイント その4 フィンランド・ラップランドの荒野ロケの光景が圧倒的
『SISU/シス 不死身の男』は、サンタクロースのふるさと、フィンランド・ラップランドで実際に撮影も行われた。スタッフもフィンランド人。フィンランド人の魂=SISU を描く作品というのは特別な意味を感じさせる。
ラップランドはフィンランドの北側に位置し、スウェーデン、ノルウェー、ロシアにまたがる豊かな自然に恵まれた広大なエリア。鉱物資源が豊富で、金鉱があるのも、映画で描かれている。ただ、極北の地でロケ撮影には困難も多かったが、ヘランダー監督は「フィンランドでロケ地を探していた時、この場所しかないのは明らかだった」と力強く語っている。
『SISU/シス 不死身の男』の見どころポイントその5 犬や馬、動物の登場
対ソ連戦争で家族を失ったアアタミにとって、馬と犬は、大切な家族だ。映画での動物の活躍は心を和ませてくれる。
ある特別なシーンがある。アアタミが隠れているシーンで、戦車隊は、捜索に犬を連れだしてくる。アアタミは、絶体絶命だ。犬の命を奪うことしか、方法はないと思われるところ、『SISU/シス 不死身の男』では独特な作戦を使う、動物をむやみに殺さない優しさは、アアタミの人間性の深みさえ感じさせてくれる。
SISU/シス 不死身の男
10 月 27 日(金) 全国公開
c 2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS
RESERVED.
配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督/脚本:ヤルマリ・ヘランダー 出演:ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモサ・ヴ
ィッラモ、オンニ・トンミラ
2022 年/フィンランド/カラー/シネスコ/5.1ch/フィンランド語、英語/字幕翻訳:佐藤恵子/原題:SISU/91 分/
R15+
twitter:https://twitter.com/sisu_japan @SISU_japan #シス不死身の男
公式サイト:https://happinet-phantom.com/sisu/