(C)Filmfinance VI 2011-All Rights Reservedかつてのイラク大統領、サダム・フセインの息子ウダイの影武者を強いられたラティフ・ヤヒアの手記を映画化した衝撃の実話。監督は『007/ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリ。『マンマ・ミーア!』で注目されたドミニク・クーパーがウダイとラティフの二役に扮し、その怪演ぶりが絶賛されている。顔が似ているというだけで人生を奪われた平凡な男の数奇な運命を描く。
(C)Filmfinance VI 2011-All Rights Reservedウダイは完全な狂人で、父親でもある世紀の悪人・サダムにまで「生まれたときに殺しておくべきだった」と言われてしまう。暴虐の限りを尽くしたサダムでさえ、ここでは分別のある父親なのだ。影武者にならなければ家族を殺すと脅されたラティフは選択の余地がなく、彼の異常ぶりを目の前で見せ付けられる毎日を送る。本命の女がいながら道行く女子高生や結婚式の最中の花嫁を拉致、その目的はいずれも欲望を満たすためだけ。パーティーに明け暮れ、気に入らなければ時も場所も相手も選ばず、殺しまくる。何が起きても金で解決、人間の血など通っていない、獣そのものの姿がそこにある。