
ロバート・ゼメキス監督の映画には、挑戦的な心意気を感じる。冒険心と技術の追求。作る映画には、温かさがあり後味もいい。
『HERE 時を越えて』は、リチャード・マグワイアの傑作グラフィックノベル「HERE ヒア」が原作。ロバート・ゼメキス監督作品らしさは、新規なアイデアと意欲とぬくもりだ。
歴史に残る大ヒット作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でのタイムマシンは、車のデロリアンだった『HERE 時を越えて』の場合は、家と土地と固定カメラが、タイムマシンの役柄を担っている。映し出されるのは、同じ家の違う時代に住む、何組もの家族。時代を超えて、住んでいる家族とインテリアは変化する。いつの時代でも同じ場所にあるのは、暖炉と窓。
単調に見せないための工夫もある。窓は本物の窓だけではなく、タイムマシン的窓もある。違う時代をその場で同時に見せてくれる。もう一つの工夫は、登場人物が動くことで、ズームの役割を果たすこと。固定カメラとアングルの代わりになっている。
主題は、いくつもの家族やカップルや人々のホームドラマ。その家に引っ越すことになった理由や、子どもの誕生と子ども時代の姿、結婚生活、そして結婚生活の行方が、時間を自由に飛翔しながら描かれている。
誕生から老年までをすべて描かれているのは、トム・ハンクス演じるリチャードだ。リチャードのガールフレンドは、マーガレット。演じているのはロビン・ライト。
トム・ハンクスとロビン・ライトといえば、同じロバート・ゼメキス監督作品の『フォレスト・ガンプ/一期一会』でも、カップルを演じていた。『フォレスト・ガンプ/一期一会』のフォレストとジェニーは、長く一緒に入られなかったけれど、『HERE 時を越えて』ではどうなっていくのか。
登場人物たちは特別傑出した人々ではない。普通の人生の価値を改めて感じさせてくれる。
HERE 時を越えて
4月4日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
©2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.
配給会社:キノフィルムズ
監督:ロバート・ゼメキス
原作:リチャード・マグワイア 脚本:エリック・ロス&ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス ロビン・ライト ポール・ベタニーケリー・ライリーミシェル・ドッカリー
2024年/アメリカ/英語/104分/カラー/5.1ch/ビスタ/原題:HERE/字幕翻訳:チオキ真理
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ ©2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved. 公式サイト:here-movie.jp 公式X:@HERE_movie0404