マーベル映画、アベンジャーズシリーズの新作の『ブラックパンサー』がいよいよ公開になります。『ブラックパンサー』とはどういう映画でしょうか。
ブラックパンサーがマーベル映画に初登場したのは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
ブラックパンサーは、表の顔はワカンダの若き国ティ・チャラ。ブラックパンサーは裏の顔。古代からワカンダ国とその秘密の守護者であり、スーパー・パワーを持っています。
アベンジャーズが真っ二つになり、互いに戦うことになるのが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』です。ブラック・パンサーであるティ・チャラは、父である国王のお供としてウィーンで行われた国際会議に出席しましたが、当地でテロにより、父を失うことに。テロの犯人として名指しされた、ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを父の仇、標的として戦います。最初は、アイアンマンサイドとしてキャプテン・アメリカたちの敵となるのです。
今公開される映画『ブラックパンサー』は、いわば、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の続編として見ることもできます。また、次に続くのは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』です。
アベンジャーズメンバーで『ブラックパンサー』に登場するのは誰と誰?
残念ながら、『ブラックパンサー』には、アベンジャーズメンバーは、ほとんど登場してきません。今回登場するアベンジャーズシリーズ既存の登場人物は、マーティン・フリーマン演じるCIAエージェント、エヴェレット・ロス。
マーティン・フリーマンと言えば、『ホビット』シリーズの主役ビルボで注目を集めたほか、イギリスのTVシリーズ『シャーロック・ホームズ』シリーズのワトソン博士などで人気の俳優です。
『ブラックパンサー』でも、つい見ているうちに微笑んでしまうような巧みな演技力は健在。ほとんど黒人俳優・女優の中、数少ない白人俳優としての出演となっています。
『ブラックパンサー』に出演するアベンジャーズメンバーもいますが、誰なのか極秘です。きっとアベンジャーズシリーズの最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年4月27日公開予定)で大きな活躍をしてくれるのではないでしょうか?
ヒントをあげると、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で大いに注目を上げたアノ人です。
二人の敵役に注目
ブラック・パンサーの監督は、ライアン・クーグラー。『フルートベール駅で』(2013)、『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)で絶賛されました。この2作品で主役を張ったマイケル・B・ジョーダンは、今回は敵役のエリック・キルモンガーを演じています悪の魅力を強く感じさせる演技です。『マイティ・ソー』でのロキを思わせるのは事実。
主役のティ・チャラを演じているのは、『42 ~世界を変えた男~』 (2013)や、『キング・オブ・エジプト』(2016)でトトを演じたチャドウィック・ボーズマン。存在自体華やかなマイケル・B・ジョーダンに比べて、チャドウィック・ボーズマンは繊細。この二人の競演はみどころのひとつです。
さらに注目したいのが、クロウを演じている俳優です。なんとなく、見たことがあるようで、いやに親近感を感じさせるのはなぜなんだろうって不思議に思っていたのですが、アンディ・サーキスでした。
アンディ・サーキスといえば、CGモーションキャプチャーの第一人者です。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラムや『猿の惑星:新世紀(ライジング)』シリーズのシーザー役で有名。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、最高指導者スノークも演じていました。
モーションキャプチャーでは、アンディ・サーキスの表情や声や動きをそのままCGにしていますので、彼の演技に親近感が沸くのは当然ですね。
ブラックパンサー あらすじ
表向きは、アフリカの秘境であり、発展途上国にしか見えないワカンダ国は、実は超文明国でもあった。その文明の秘密は、希少鉱石“ヴィブラニウム”。歴代国王の隠された任務は、“ヴィブラニウム”の存在を極秘にして守ること。
先代国王の死により、息子のティ・チャラが王位を継ぐことになった。しかし、戴冠の前にティ・チャラは、一度力を失ってから、ヒーロー“ブラックパンサー”の称号と力を改めて勝ち取る戦いの儀式に挑む必要があった。なんとか、ブラック・パンサーとなったティ・チャラに次に襲い掛かった難題は、ロンドンの博物館の展示品に紛れ込んでいたヴィブラニウムが盗まれたこと。
盗んだのは、以前にも国に忍び込んだ武器商人クロウ。ティ・チャラに下された使命は、ヴィブラニウムを取り戻し、クロウをつかまえることだった。彼の前に立ちふさがったのは、思いもよらぬ野望を持った元アメリカの秘密工作員エリック・キルモンガーだった。
(オライカート昌子)
ブラック・パンサー
(C)Marvel Studios 2017