『殺し屋のプロット』解説・あらすじ
『殺し屋のプロット』とは
『殺し屋のプロット』は世界でも高い評価を得たクライムサスペンス。監督・主演・製作:マイケル・キートン。記憶を失う病にかかり、彼に残された時間はわずかしかない。孤高の老ヒットマンが【人生最期の完全犯罪】に挑む。
『殺し屋のプロット』監督・キャスト
のは名優マイケル・キートンが主演・監督・製作。共演にはアル・パチーノ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェームズ・マースデンら豪華俳優陣が集結。
『殺し屋のプロット』あらすじ
凄腕の殺し屋ジョン・ノックス。ある日、予期せぬ事態が降りかかる。急速に記憶を失う病だと診断され、残された時間はわずか数週間。やむなく引退を決意したノックスの前に、疎遠だった一人息子マイルズが現れた。刻々と記憶が消えていく中、ノックスは人生最期の完全犯罪に挑む─。
『殺し屋のプロット』映画レビュー 美学とプロットがもたらす芳香
プロット映画には重層的なおもしろさがある。隠された意図があり、それが明らかにされる瞬間には快楽がある。状況が二転三転するのもお約束。登場してきた人物が何をしていているか、はっきりわからない、わからない間は、観客はそのままストーリーを追い、映画世界の組み立て、俳優の演技、動きのスマートさを味わうことになる。
そういう意味で『殺し屋のプロット』はパーフェクトに近い。主人公のジョン・ノックスを演じ、監督・製作にも携わったのは、名優マイケル・キートン。マイケル・キートンには、地味なイメージがあるけれど、映画版初代バットマンを演じたスター性と、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でのアカデミー賞男優賞ノミネートの実力を兼ね備えた、いつまでも見ていたい俳優だ。
『殺し屋のプロット』のジョン・ノックスには際立った特徴がある。博士号を取得しているほどの知性を持ち、凄腕現役のヒットマン。彼は引退を決意しなければならない事態に陥ってしまった。記憶を失う病が襲ってきたのだ。時間は尽きかけている。
『殺し屋のプロット』では、ジョンのたたずまいが一種の美学のようにずば抜けている。同時にアル・パチーノやジェームズ・マースデンの共演も見逃せない。アル・パチーノは、老いても存在感は以前にも増して輝きがある。彼がアカデミー賞主演男優賞を受賞した『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』を思い出させてくれるシーンにもしびれた。
『魔法にかけられて』の王子様役で人気を得たジェームズ・マースデンは、ティーンの娘がいる役だけど、相変わらず華やかでシーンを明るくする。そういう役ではないにもかかわらず。
以前はよく作られていたプロット重視映画は、極め付きのおもしろさをもたらしてくれる。『殺し屋のプロット』で思い出したのは、シドニー・ルメット監督、マイケル・ケイン、クリストファー・リーヴ共演の1982年の映画『デストラップ・死の罠』だった。
殺し屋のプロット
12月5日(金)よりkino cinéma新宿他にて全国公開
監督・製作:マイケル・キートン
出演:マイケル・キートン、ジェームズ・マースデン、ヨアンナ・クーリク、マーシャ・ゲイ・ハーデン、アル・パチーノ
2023年/アメリカ/英語/カラー/ビスタサイズ/115分/原題:KNOX GOES
AWAY/字幕翻訳:大城弥生/映倫区分:G
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
公式HP:https://kga-movie.jp 公式X:@5648_plot(https://x.com/5648_plot)
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