『いとしきエブリデイ』映画レビュー 公開日:2013年11月27日 映画レビュー(感想)/映画評論 毎日は、ただ通り過ぎていく。一切のものを記憶の中に閉じこめながら。その事実は一見残酷にも感じられるけれど、「過ぎゆくもの」には、はかないものだけが持つ美しさも含まれている。 いとしきエブリディは、『ウェルカム・トゥ・サラ […] 続きを読む
『ペコロスの母に会いに行く』映画レビュー 公開日:2013年11月24日 映画レビュー(感想)/映画評論 自分が少しは知っている世界が描かれると、映画の見方は辛くなる。映画は観客の感情を巻き込むものだから当然だが、日頃、映画は嘘を楽しむものと公言している手前、矛盾を感じることも多い。認知症で施設に入った母と息子の姿をユーモ […] 続きを読む
『悪の法則』映画レビュー 更新日:2023年2月26日 公開日:2013年11月16日 映画レビュー(感想)/映画評論 映画の中で描かれる悪に免疫がある人なら、リドリー・スコット監督が新たな境地に達した悪の美学を堪能できるだろう。コメディや柔なサスペンスならOK、ホラーもコメディタッチのゾンビものなら大丈夫っていうぐらいの人は、コクがあり […] 続きを読む
『サプライズ』映画レビュー 公開日:2013年11月16日 映画レビュー(感想)/映画評論 今年公開のホラー映画はいつにも増して掘り出し物が多いように思う。その中でも『サプライズ』はピカイチのおもしろさ。シーン一つ一つを丁寧に作り上げ、新しい怖さを感じさせ、ラストの爽快感が最大の持ち味だ。期待の若手監督、アダム […] 続きを読む
『マラヴィータ』映画レビュー 更新日:2020年12月20日 公開日:2013年11月14日 映画レビュー(感想)/映画評論 『マラヴィータ』は、ジグソーパズルを完成させた時のような独特の後味を感じさせるコメディ・クライム作品。最近では製作や脚本に携わることが多いリュック・ベッソンが監督として参加した19作品目だ。 映画には様々な種類があり、時 […] 続きを読む
『清須会議』映画レビュー 公開日:2013年11月6日 映画レビュー(感想)/映画評論 ヒットメーカー三谷幸喜が17年ぶりに書き下ろした史実に基づいた小説を全く別のアプローチで自らの脚本で映画化した、チャンバラも合戦場面もない異色の時代劇。織田信長亡き後、織田家の跡継ぎ問題と領地配分を議題に、日本史上初めて […] 続きを読む
セブン・サイコパス 更新日:2024年11月21日 公開日:2013年11月6日 映画レビュー(感想)/映画評論 サイコパスが愛おしい。そんな不思議な気分にさせてくれる映画が『セブン・サイコパス』である。長編デビュー作、『ヒットマンズ・レクイエム』が絶賛されたマーティン・マクドナー監督最新作。 7人の社会病質者(サイコパス)が勢ぞろ […] 続きを読む
『燦燦 -さんさん-』映画レビュー 公開日:2013年11月6日 映画レビュー(感想)/映画評論 良質な映画というのは自然と感情移入をさせられていくものだ。もちろん、ただ感情を動かされるだけでは不足だ。たとえばその作品の主人公が自分とまったく違うタイプの人間だったり、あるいは自分ではとても体験できないような出来事に遭 […] 続きを読む
『ある愛へと続く旅』映画レビュー 更新日:2013年11月6日 公開日:2013年11月2日 映画レビュー(感想)/映画評論 ある愛へと続く旅をひとことで言えば、様々な食材を取りそろえた豪華なディナーのような作品だ。愛あり、戦争あり、耐え難い運命あり、様々な要素が、大河ドラマ的壮大感を生んでいる。ペネロペ・クルスが主演し、『イントゥ・ザ・ワイル […] 続きを読む
『ばしゃ馬さんとビックマウス』 映画レビュー 公開日:2013年10月31日 映画レビュー(感想)/映画評論 世の中には夢を叶えたごく少数の人たちとそれを成し遂げられなかった大多数の人々がいる。しかし、必ずしも前者が勝ち組で後者が負け組であるわけではない。ただし、いつも映画でスポットライトを浴びるのは前者である。 しかし、本作は […] 続きを読む