エージェント・マロリーの画像
(C)2011 Five Continents Imports, LLC. All rights reserved
エージェント・マロリーを見るときは、注意しなくてはならない。アクションシーンは、ちゃんと目を開いて、凝視するつもりで。この映画は普通のアクション映画よりずっとアクション純度が高い。それを見逃すのはもったいないと思うから。

主演のエージェント・マロリーこと、マロリー・ケインを演じるのは、全米で大人気の女子総合格闘技界のスター、ジーナ・カラーノだ。エージェント・マロリーは、彼女を起用したスティーブン・ソダーバーグ監督のスパイアクションエンターテイメント作品。ジーナ・カラーノの魅力を余すところなく描ききっているところが一番の見どころだ。

ジーナ・カラーノは、シャープでリアルなアクションだけでなく、人なつっこい笑顔がとても魅力的だ。まるでファンムービーのように、カメラは彼女を追いかけ、一挙手 一投足までも執拗に描き切る。見ている方もいつの間にか彼女の魔法にかかってしまうような気がするぐらいだ。

それだけでなく『エージェント・マロリー』の特徴は、キラ星のごとく主演級のスターが次々と登場してくるところだろう。スティーブン・ソダーバーグ作品でなくては、決して不可能なスターの行進は、めまいがするぐらい。

エージェントマロリーの画像
(C)2011 Five Continents Imports, LLC. All rights reserved
マイケル・ダグラス、アントニオ・バンデラス、ユアン・マクレガー、チャニング・テイタム、ビル・パクストン、そしてマイケル・ファスベンダーまで。特に冒頭のチャニング・テイタムとジーナ・カラーノのアクション、さらに中盤の対マイケル・ファスベンダーとの壮絶アクションシーンは、絶対見逃せない

これほどまでに豪華なスターを起用し、さらにジーナ・カラーノという新進スターを自由に羽ばたかせ、破綻なく極めてコンパクトかつスタイリッシュなスパイアクションとして成立させるソダーバーグ監督の手腕に驚かされることは間違いない。
(オライカート昌子)

エージェント・マロリー
2012/9/28(金)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
公式サイト http://www.mallory-movie.com/