リドリー・スコット監督作品『プロメテウス』は、豪華な出演陣、探究心旺盛なプロット、サスペンスフルな恐怖、壮大な舞台など、映画的な見どころに満ちた作品だ。
まず主演のノオミ・ラパスが素晴らしい。彼女が演じるのは人類の起源を捜し求める考古学者だ。最近のハリウッド映画は『スノーホワイト』、『ハンガーゲーム』など強い女性が描かれる映画がヒットしているのが特徴だが、その中でも『プロメテウス』でノオミ・ラバスが演じるエリザベス・ショウ博士は、最も成熟し、女性としての強さも一番際立つキャラクターだ。
行動への迷いがない。それが見ているわたしたちにもエネルギーとして伝わってきて、心地よいほどだ。彼女の姿からは、映画を作っているリドリー・スコット監督自身の、迷いのなさと自信が伝わってきているのではないかとも思える。
エリザベス・ショウ博士と対比的なキャラクターとして、シャーリーズ・セロン演じるメレディス・ヴィッカーズがいる。彼女は正体不明で表向きは強面だが、次第にもろさをあらわにしていくキャラクターだ。シャーリーズ・セロンはそんな人物を演じるのがとても上手いし、今回も彼女の演技が映画にリアリティをもたらしている。
そして両者の間に位置するのが、マイケル・ファスベンダー演じるアンドロイドのデイピッド。純粋な、こどものような探究心で人間らしさを追い求めていく。そんな姿に人間とは何か、エリザベスのようなものか、メレディスのようなものか、両者を併せ持ったものなのかと、考えずにいられない。
人類の起源を探ると銘打ったこの作品。実はある人気映画シリーズの前日譚だ。それを知っていたはずなのに、ラストではやはり衝撃を受けてしまった。
あのシリーズの一作目の高い完成度と得体の知れない恐ろしさを、さらにパワーアップさせた上、深みと重みと自信と迷いのなさを見せてくれるこの『プロメテウス』は、久しぶりにリドリー・スコットらしさを堪能させてくれる作品といえるのではないだろうか。できれば、ネタバレを探さずに見て欲しい。 (オライカート昌子)
プロメテウス
原題・英題PROMETHEUS/スタッフ】監督:リドリー・スコット 脚本:ジョン・スペイツ and デイモン・リンデロフ
【キャスト】ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン
8月24日(金) TOHOシネマズ日劇他ロードショー
オフィシャルサイト http://www.foxmovies.jp/prometheus/
プロメテウスはひどい映画だ。
こういうのを作っちゃいかんという映画監督志望者必見の典型。
ストーリーは幼稚。元祖エイリアンに傾倒した小学生か?と疑う。
監督は作りながらストーリー考えてるのかも。
辻褄合わず、伏線もない。思いつきの連続。
ただのグロ映画。
そういうの好きな人はどうぞ。
金かえせー