『スペシャルズ』映画レビュー エンタメと美学・解説

『スペシャルズ』解説

『スペシャルズ』とは


過去に「ダンス経験がある!? ?」という理由で伝説の殺し屋・ダイヤら孤高のプロの殺し屋たちが集められた、裏社会のトップ・本条会のクセ者親分が必ず訪れるダンス大会での暗殺をもくろみ、チームを組んで大会の出場を目指すことになる。ド素人の殺し屋たちが、ダンス教室に通い、ダンス大会に出場する。設定がおもしろさとエンタメ魂を加速する。

『スペシャルズ』監督・キャスト

「ミッドナイトスワン」の内田英治監督作品。主人公ダイヤを、佐久間大介(Snow Man)が主演。本作が映画単独初主演。ともにダンス大会出場というミッションに挑む個性的な殺し屋たちを、椎名桔平、中本悠太(NCT)、青柳翔、小沢仁志が演じる。

『スペシャルズ』映画レビュー エンタメと美学


『ミッドナイトスワン』ではバレエ、『ナイトフラワー』ではバイオリン、そして『スペシャルズ』ではダンス。内田英治監督作品の脚本・原案作品は、芸事を持ち込んで映画世界を彩るものが多い。子どもたちが活躍するのもお約束。華やかさの中に、技術を磨く苦しさも並んで描かれているのも大事なところ。その描き方は自由自在で、さすがオリジナル作品の力だなと思う。

『スペシャルズ』では、殺し屋たちがダンスに挑む。殺し屋なので今までは一人で命を懸けてきた。ダンスに挑戦すると言っても、最初はバラバラだ。それが一つにまとまっていく過程は、ダンスの完成度とともに見どころの一つ。

彼らが踊る理由は、ただ一つ。ダンス大会に潜入し、敵のボスを殺すため。最初は4人のメンバーを集め、バランスを良くするためにもう一人のヤクザを追加する。先生は小学生。

見やすさ、わかりやすさ、そしてスムースさも内田英治監督の持ち味の一つ。そして、内田英治監督作品では、物語が最後まできて滅びにつながることも多々ある。きらびやかさと苦しさに満ちた生(芸事)とそれと対比する滅び。まるで生と死を表現しているようだ。

芸事と滅びを同時に描くことで、一寸先の闇を描いているのだろうか。それともレッスンできることのあたりまえの平穏さの喜びの強調もある。

ラストに近いところでの車で移動のシーンが忘れがたい。車中の光景としては『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のレビューで最初に書いた部分と同じくらいのと同じくらいのインパクトと美がある。。そういえば状況すら似ている。もしかしたら『スペシャルズ』は内田英字版『シビル・ウォー アメリカ最後の日』なのだろうか。一つのシーンだけで言い切ることはできないけれど。

スペシャルズ
3月6日(金)全国公開
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ ©2026『スペシャルズ 』フィルムパートナーズ
原案・脚本・監督:内田英治
出演(メインのみ):
佐久間大介(Snow Man)、椎名桔平、中本悠太(NCT)、青柳翔、小沢仁志
出演(フル):
佐久間大介(Snow Man) 
椎名桔平 中本悠太(NCT) 青柳翔 小沢仁志
羽楽 前田亜季 平川結月/矢島健一 六平直政
石橋蓮司
振付:akane 音楽:小林洋平 主題歌:Snow Man「オドロウゼ!」(MENT RECORDING)