
『F1®/エフワン』 解説・あらすじ
『F1®/エフワン』とは
「F1®」は、モータースポーツの世界の最高峰。本物のサーキットを使って俳優たちが運転する、映画としては前代未聞の映像に胸が熱くなります。映画自体の評価も高く、モータースポーツに興味があってもなくても楽しめる作品です。
映画『F1®/エフワン』あらすじ
90年代にアイルトン・セナやアラン・プロストなどの人気ドライバーとともにF1サーキットで戦っていたソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)。将来チャンピオンになることを誰もが疑わないカリスマ性の持ち主だった。ところが事故により夢を絶たれてしまった。20年ぶりに彼を訪れたのは、以前のチームメイト、ルーベン(ハビエル・バルデム。ルーベンは最下位に沈むF1(R)チーム「エイペックス」の代表。なんとかしないとルーベンは「エイペックス」を手放さざる得ない瀬戸際だった。
ルーベンは最後の頼みとしてソニーに白羽の矢を立てた。ソニーは、もう一度F1(R)サーキットに戻って欲しいというのだ。思いがけない申し出だったが、ソニーは、F1R/エフワンサーキットに戻ることを決断。
映画『F1®/エフワン』10倍楽しむポイントとは?
映画『F1®/エフワン』ポイント その1ブラッド・ピットは主演だけでなくプロデューサーとして凄腕
ブラッド・ピットは輝けるスターですが、プロデューサーとしても才能を持っています。彼の制作会社PLAN Bは、意欲的で良質な作品が多く、『それでも夜は明ける』でアカデミー賞を受賞、ノミネート作もたくさんあります。スターのもう一つの顔として要チェックです、もちろん、映画『F1®/エフワン』もプランB 製作映画です。
プランB作品一覧
トロイ Troy(2004)
チャーリーとチョコレート工場 Charlie and the Chocolate Factory(2005)
ディパーテッド The Departed(2006)
ハサミを持って突っ走る Running with Scissors(2006)
ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女 Year of the Dog(2007)
マイティ・ハート/愛と絆 A Mighty Heart(2007)
ジェシー・ジェームズの暗殺 The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford(2007)
きみがぼくを見つけた日 The Time Traveler’s Wife(2009)
50歳の恋愛白書 The Private Lives of Pippa Lee(2009)
キック・アス Kick-Ass(2010)
食べて、祈って、恋をして Eat Pray Love(2010)
ツリー・オブ・ライフ The Tree of Life(2011)
ジャッキー・コーガン Killing Them Softly(2012)
ワールド・ウォーZ World War Z(2013)
キック・アス/ジャスティス・フォーエバー Kick-Ass 2(2013)
それでも夜は明ける Twelve Years a Slave(2013)
グローリー/明日への行進 Selma(2014)
トゥルー・ストーリー True Story(2015)
マネー・ショート 華麗なる大逆転 The Big Short(2015)
ボヤージュ・オブ・タイム Voyage of Time(2016)
ムーンライト Moonlight(2016)
オクジャ/okja Okja(2017)
47歳 人生のステータス Brad’s Status(2017)
ビール・ストリートの恋人たち If Beale Street Could Talk(2018)
バイス Vice(2018)
ビューティフル・ボーイ Beautiful Boy(2018)
ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ The Last Black Man in San Francisco(2019)
アド・アストラ Ad Astra(2019)
ミナリ Minari (2020)
SHE SAID/シー・セッド その名を暴け She Said (2022)
ボブ・マーリー:ONE LOVE Bob Marley: One Love (2024)
ビートルジュース ビートルジュース Beetlejuice Beetlejuice (2024)
ミッキー17 Mickey 17(2025)
F1®/エフワン
映画『F1®/エフワン』ポイント その2 ジェリー・ブラッカイマーはハリウッドを牽引する敏腕プロデューサー
『F1®/エフワン』のもう一人のプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーもハリウッドを牽引してきた敏腕プロデューサー。最初の大ヒットは1983年の『フラッシュダンス』。その後も『ビバリーヒルズ・コップ』(1984年)・『トップガン』(1986年)・『ビバリーヒルズ・コップ2』(1987年)・『デイズ・オブ・サンダー』(1990年)など快進撃を続け、81歳になる現在もその勢い止まりません。
ジェリー・ブラッカイマーの代表作
さらば愛しき女よ Farewell, My Lovely(1975)
アメリカン・ジゴロ American Gigolo(1980)
摩天楼ブルース Defiance (1980)
ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー Thief(1981)
キャット・ピープル Cat People(1982)
フラッシュダンス Flashdance(1983)
ビバリーヒルズ・コップ Beverly Hills Cop(1984)
トップガン Top Gun(1986)
ビバリーヒルズ・コップ2 Beverly Hills Cop II(1987)
デイズ・オブ・サンダー Days of Thunder(1990)
バッドボーイズ Bad Boys(1995)
クリムゾン・タイド Crimson Tide(1995)
デンジャラス・マインド/卒業の日まで Dangerous Minds(1995)
ザ・ロック The Rock(1996)
コン・エアー Con Air(1997)
アルマゲドン Armageddon(1998)
エネミー・オブ・アメリカ Enemy of the State(1998)
60セカンズ Gone in Sixty Seconds(2000)
コヨーテ・アグリー Coyote Ugly(2000)
タイタンズを忘れない Remember the Titans(2000)
パール・ハーバー Pearl Harbor(2001)
ブラックホーク・ダウン Black Hawk Down(2001)
9デイズ Bad Company(2002)
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl(2003)
ヴェロニカ・ゲリン Veronica Guerin(2003)
バッドボーイズ2バッド Bad Boys II(2003)
キング・アーサー King Arthur(2004)
ナショナル・トレジャー National Treasure(2004)
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト Pirates of the Caribbean: Dead Man’s Chest(2006)
デジャヴ Deja Vu(2006)
ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 National Treasure: Book of Secrets(2007)
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド Pirates of the Caribbean: At Worlds End(2007)
お買いもの中毒な私! Confessions of a Shopaholic(2009)
プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 Prince of Persia: The Sands of Time(2010)
魔法使いの弟子 The Sorcerer’s Apprentice(2010)
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides(2011)
ローン・レンジャー The Lone Ranger(2013)
NY心霊捜査官 Deliver Us from Evil(2014)
パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales(2017)
ホース・ソルジャー 12 Strong(2018)
ジェミニマン Gemini Man(2019)
バッドボーイズ フォー・ライフ Bad Boys for Life(2020)
トップガン マーヴェリック Top Gun: Maverick(2022)
アンジェントルメン The Ministry of Ungentlemanly Warfare(2024)
バッドボーイズ RIDE OR DIE Bad Boys Ride or Die(2024)
ヤング・ウーマン・アンド・ザ・シー Young Woman and the Sea(2024)
F1/エフワン F1(2025)
映画『F1®/エフワン』ポイント その3 ジョセフ・コシンスキー監督もヒットメイカーとして名乗りを上げた
51歳とまだまだ若いジョセフ・コシンスキー監督ですが、『トップガン マーヴェリック』で最大のヒットを飛ばしました。今後さらなる飛躍が期待できます
トロン: レガシー Tron: Legacy(2010)
オブリビオン Oblivion(2013)
オンリー・ザ・ブレイブ Only the Brave (2017)
トップガン マーヴェリック Top Gun: Maverick(2022)
F1/エフワン F1(2025)
映画『F1®/エフワン』のポイント その4 映画F1の最大の特徴は 本物サーキット
撮影は、2023年と2024年のシーズンのグランプリの週末に実際のf1チームとドライバーを実際のコースで撮影。プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー氏のインタビューによりますと、FIA(F1レースの主催者)と10チームの両方を説得するのに1年かかったそうです。
架空のチームのF1チームApexは、映画のためにメルセデスの車を使い、メルセデスのドライバーでチャンピオン経験もあるハミルトンが映画のプロデューサーとして追加されました。そのことで他チームが悪役になるのではないかという懸念があったといいます。ブラッカイマーは台本を見せ、決してそのようなことにはしないと約束して説得にあたったそうです。
ちなみに2024年のデイトナ24時間レースでも撮影し、撮影用車両であるポルシェ・911 GT3 R(120号車)もレースに参加しているそうです。
映画『F1®/エフワン』ポイント その5 最初は『『デイズ・オブ・サンダー』(1990年)』の続編として提案された
映画F1は最初はトム・クルーズ主演の人気作デイズ・オブ・サンダーの続編として提案されたということ。結局映画はF1になりましたが、それとは別に今現在、トム・クルーズ主演のデイズ・オブ・サンダーの続編も別に企画されているというニュースもあります。
トム・クルーズとブラッド・ピット、そして『映画F1』のジョセフ・コシンスキー監督とのコラボレーションの映画も以前企画されていました。『ゴーストライクヘル』という仮タイトル。着手したのは、マイケル・マン監督。ル・マン耐久レースにおけるフェラーリとフォードの競争を題材にした映画ということでした。その後、マイケル・マン監督が降板し、ジョセフ・コシンスキー監督が後を引き継ぎました。
結局トム・クルーズとブラッド・ピットの共演は予算の関係上なくなり、監督も
ジョセフ・コシンスキー監督からジェームズ・マンゴールド監督にスイッチ。主演にマット・デイモン、クリスチャン・ベールが起用され、この映画は、日本では2020年に『フォードvsフェラーリ』として公開されました。
映画『F1®/エフワン』ポイント その6 車はメルセデス、本社はマクラーレン
F1チームApexのために作られた車は、2023年までFIA F2で使用したダラーラ・F2 2018を、メルセデスの協力を得てF1マシン風に改装したため、メルセデスやAMG、トミーヒルフィガー等のロゴが見られるようです。ブラッド・ピットが実走しています。
サーキットでのガレージはメルセデスとフェラーリの間に設置され、映画のレースを指揮するシーンなどで使用され、この設定はシーズンのラウンドで同じようにセットアップされたとのこと。また、APXの本社は、実際にはマクラーレンの本社であるマクラーレンテクノロジーセンターです。
『F1®/エフワン』映画レビュー ブラッド・ピットの代表作登場
F1®/エフワン
6月27日(金)全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
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