『しあわせカモン』レビュー 公開日:2013年1月26日 映画レビュー(感想)/映画評論 現在の日本映画界で最も注目すべき女優、鈴木砂羽の魅力が全開の主演作。といっても薬物依存症になった母親役だから、魅力全開と言っては語弊があるが、そうとしか言いようがないほど圧倒的にチャーミングである。本来なら、薬物によっ […] 続きを読む
『ライフ・オブ・パイ』レビュー 更新日:2013年1月28日 公開日:2013年1月25日 映画レビュー(感想)/映画評論 ブッカー賞を受賞したヤン・マーテルの世界的ベストセラーをアン・リー監督が映画化。動物園経営の一家が航行中に嵐に遭い、一人生き残った少年・パイが救命ボートに紛れ込んだとトラと共に漂流するサバイバル・アドベンチャー。 CGを […] 続きを読む
『LOOPER/ルーパー』映画レビュー 公開日:2013年1月12日 SFアクション映画レビュー(感想)/映画評論 新たなタイムトラベル映画の傑作が誕生した。タイムトラベル的構造を持った作品は、傑作や良作がやけに多い気がするのだが、描ける次元が増える分、創る方の自由度が高くなるからかもしれない。 タイムトラベルといっても、『ルーパー』 […] 続きを読む
『明日の空の向こうに』レビュー 公開日:2012年12月29日 映画レビュー(感想)/映画評論 少年たちは国境を越えて、どこへ向かおうというのか。彼らの幼い戯れのような逃避行は、今にも崩れ落ちそうな危ういバランスの上に成立している。 逃亡中の貨物列車の荷台で、ヴァーシャとリャパは温もりに満ちた部屋の中で赤ん坊をあや […] 続きを読む
『もうひとりのシェイクスピア』レビュー 更新日:2013年2月1日 公開日:2012年12月20日 映画レビュー(感想)/映画評論 華麗なチューダー朝を舞台にシェクスピアの謎を描く。ローランド・エメリッヒが描くのは、人間内部のディザースターか シェイクスピアには別人説がある。日本でも本物の写楽は誰なのか、邪馬台国はどこだったのか、など歴史に潜む謎はい […] 続きを読む
『ホビット 思いがけない冒険』レビュー 更新日:2013年2月1日 公開日:2012年12月13日 映画レビュー(感想)/映画評論 ファンタジー好きにはたまらない その世界に入り込んだような臨場感で繰り広げられる冒険 世の中には2種類の人間がいる。わたしのようなファンタジーが何より好きな人と(逃避型?)、ファンタジーに興味が無い人(リア充?)。ファン […] 続きを読む
『フランケン・ウィニー』レビュー 公開日:2012年12月11日 アニメ映画レビュー(感想)/映画評論 『アリス・イン・ワンダーランド』のティム・バートン監督の原点回帰とも言えるブラック・ファンタジー。1984年に製作した短編を長編として蘇らせた。愛犬スパーキーを事故で失ってしまった科学少年ヴィクターが、極秘技術でスパーキ […] 続きを読む
『007 スカイフォール』レビュー 公開日:2012年12月8日 アクション映画レビュー(感想)/映画評論 かつてスーパーヒーローと呼ばれた存在は有無を言わせず強く、人間を超越した存在として崇められ畏れられた。ところが近年、スパイダーマンもバットマンも人間ならではの弱さを露呈するようになった。“ただの人間”である「ジェームズ […] 続きを読む
ドリームハウス レビュー 更新日:2013年2月1日 公開日:2012年11月27日 映画レビュー(感想)/映画評論 007のジェームズ・ボンド役で知られるダニエル・クレイグ主演のミステリー/サスペンス映画が『ドリームハウス』だ。冴えたプロットのどんでん返し映画でもある。誰もが一度は夢見たことがある”夢の家”。ラストにはその意味自体が変 […] 続きを読む
『人生の特等席』レビュー 公開日:2012年11月23日 ドラマ映画レビュー(感想)/映画評論 クリント・イーストウッド主演の映画は見下ろしてはいけないような気持ちになる。なるべく前方の席にすわり、画面に圧倒される態勢になって深呼吸すると、物語が優しく沁みてくる。『人生の特等席』のイーストウッドは、老いて前立腺炎 […] 続きを読む