ニューイヤーズ・イブの画像

『ニューイヤーズ・イブ』。その公開に先立って映画の中で重要な役を演じるザック・エフロンが来日しました。その会見の模様をレポートします。

映画『ニューイヤーズ・イブ』とは
『プリティ・ウーマン』などで有名なゲイリー・マーシャル監督が、大ヒット作『バレンタイン・デー』と同じ豪華キャストを起用した群像劇を映画化。今回は大晦日(ニューイヤーズ・イブ)の一日を過ごす8組の姿を描く。

キャストには、ロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク、ハル・ベリーなどのアカデミー受賞組をはじめ、ジョン・ボン・ジョビ、TVドラマ『Glee』でブレイクしたリア・ミシェルなどフレッシュな面々から、ニューヨークを舞台にした作品には欠かせない女優のサラ・ジェシカ・パーカーまで、『バレンタイン・デー』以上に豪華な面々がそろった。

ニューイヤーズ・イブ あらすじ
一年のうちの特別な一日のひとつ大晦日(ニューイヤーズ・イブ)ニューヨークを舞台にその特別な日を過ごす8組の人々。レコード会社に勤めるオールドミスのイングリッドは、朝から失敗ばかり。やりたいことリストを作るが、果たしてそれは実行されるのだろうか。ケータリング会社を取り仕切るローラは、大パーティの準備に大忙し。一年前の恋の破局を思い出していた。

新年一番に生まれた子供に贈られるお祝いの賞金を目指す、二組の妊娠中の妻を持と夫。注目を集めるニューヨークタイムズスクエアのボールドロップ(カウントダウン)を取り仕切るクレアは緊張の一日を過ごし、ティーンエイジャーのヘイリーは彼との初キッスを夢見ている。そのころ、病院のベッドでは元報道カメラマンのスタンが、ボールドロップを見ることを切望していた。

キスの練習を一人で重ねていたけど、本番は散々だった

「日本の皆さんは大変な年だったと思います。この映画を通して少しでも皆さんに希望を与えられたらとても嬉しいです。喜びや楽しみにフォーカスしてもらえることを希望します。この映画を携えて来日できたことを感謝しています。皆さんの新年が幸せなものであることをお祈りいたします」日本に関して、ザック・エフロンはこう答えていました。

ゲリー・マーシャル監督との仕事について、「ゲーリー・マーシャル監督はハリウッドでも俳優たちの間でも生きる伝説です。彼と仕事をした人は誰もが彼を褒め称えます。誰もが彼と仕事したいと思っています。

ザック・エフロンの画像ミシェル・ファイファーから、今回のことを断ったら一生公開するわよと言われました。僕が『ニューイヤーズ・イブ』の仕事をした一番の理由はミシェルと共演できることだったのですが、マーシャル監督と仕事をしてみて、本当に素晴らしかったですし、いっぱい学びました。だからこそ彼は伝説なんだなと思いました」と答えていました。

今回ザックが演じるメッセンジャーのポール役については、「ポールはニュー・ヨークでたくましく生きています。メッセンジャーは自転車で走り回って、物を届けるのですが、フットワークが軽く、いろいろなことができて、実現することもできるから、役柄にぴったりで、とても気に入っている役です」と答えていました。

撮影時のエピソードについて、「今までニュー・ヨークで大晦日を過ごしたことはないのですが、テレビで毎年タイムズスクエアで行われるボール・ドロップは見ていました。ですから神秘的で魔法に満ちた空間と時間だと思っていました。

シーンを撮るときは、みんな衣装を着て、たくさんの人が集まって、ニューイヤーズ・イブの魔法を再現したわけです。子供のころから見ていた場面だったので興奮もしたし、キスシーンもあったし、一生忘れない思い出になりました」とのこと。

好きなシーンやせりふ、あるいは苦労したのでぜひ見て欲しいシーンは、「好きなシーンは、ミシェル・ファイファーと一緒に出ているシーン全てです。また、最後の方で、自分の気持ちに気づくシーンも気に入っています。でも一番好きなシーンは、やっぱりキスシーンです。僕は緊張していたこともあって、前から一人で練習を重ねて、(そのしぐさに会場爆笑)完璧な瞬間にしたい、ロマンチックで美しい瞬間にしたいと思っていたんです。

でも現場へ行ってみたら、とにかく芯まで冷えるような寒さでした。風も強いし、何千人もの人がその場にいる。紙ふぶきが降っている。アクションと声がかかったときにには、彼女のそばへ行くのも大変だったし、キスをしようとした瞬間に、紙ふぶきが口の中に入ってきたんです。

だから、キスをする前に、その紙をぺっと口から吐き出すという醜いところを、彼女に見られないようにしなくてはならなくて、僕の恐れていたことが全て起きてしまったというような状況だったんです。ですが最後にはちゃんとキスができました」と答えていました。

ミシェル・ファイファーからの一生忘れられない電話

倍くらいの年の女性をどう思うかとの質問には、「ミシェルは大好きなんです。『ヘアスプレー』で共演したときも素敵な女性だなって思っていました。ただ僕は若かったし、緊張していました。彼女は大女優のミシェル・ファイファーだったんですから。

今回は、彼女の方から僕の携帯に電話をしてきて留守電にメッセージを残していたんです、この映画に出ない?って。あなたが出るなら、わたしも出るわって。僕はすっかり舞い上がってしまいました。本当に嬉しかったです。一緒にこの役について話をしたとき、もっとロマンチックなものにしようと言われ、とっても驚きました。一生忘れられない電話でした。

一緒に仕事をしてみて、本当に素敵な女性でした。年齢というのは、お互いに愛し合っていれば関係ないと思います。本当に彼女を愛しているんです」と熱く語っていました。

ハリウッドを代表するたくさんの俳優との共演については、「ロバート・デ・ニーロをはじめ、ミシェル・ファイファーやヒラリー・スワンクなど、アカデミー賞俳優と共演したことは、気分がとてもいいことで、時々とても信じられなくなることがあって、自分をつねってみたこともありました。

昔、中学生だったころにミュージカルシアターにでたことがあるのですが、そのときは観客が15人ぐらいしかいないこともありました。今、こんなすごい人と仕事できるのはすばらしいことです。彼らはみんな僕のヒーローなんです。

この映画に出演して感じたことの一番は、皆さんにこの映画を楽しんで欲しいということ。僕は、大晦日についての考え方が変わったんです。もっともっと重要な休暇として感じるようになりました。新年を迎えるための厳かな気持ちになる日だと思います」と答えていました。

身体作りで何をしていますか、との質問に、「はい、毎日ワークアウトしています。日本に来てからはサボっていますが。ラーメンを食べたり。餅つきを体験し、それを食べて、周りの人にも振る舞いました。神戸ビーフもおまんじゅうも食べて抹茶を飲んで、寿司も食べました」と答え、会場の笑いを誘いました。

レストランで隣の席を見たら偶然ロバート・デ・ニーロが座っていた

今年一年を振り返って、一語で言うとどんな年でしたか?との質問には、「選ぶとしたら、集中か、献身でした。今年一年がんばって、いろいろな役をやろうと思っていました。4本撮ることができて、全部違う役柄を演じることができました。ぜひ皆さんにも見ていただきたい思っています」

2012年を素晴らしい年にするために今年中にやっておきたいことは、「僕自身も、皆さんにとっても希望を持って、許し、そして愛に溢れる気持ちを持って新しい年に臨んでいって欲しいと思います」と答えていました。

また、日本の人々へのメッセージとして「大晦日は、とても重要な時期だと思います。一年を振り返り、過去のこだわりについて見つめたり、そして前向きになって、新しい年を愛と希望に満ちたものにしようという姿勢を持って望むのが大切だと思います。日本の皆さんに対しては、新年が希望と幸せと愛と許し、そういう年にして欲しいと思います」と語っていました。

思い出の大晦日について聞かれ、「昨年の大晦日のことを今思い出しました。何で今まで思い出さなかったんだろうと、自分でもびっくりなのですが、ある友達のディナーに呼ばれたときのことです。広いテーブルでキャンドルライトで周りがあまり見えない状態だったのですが、唯一空いている席に座ったら、なんと、僕の隣の席にロバート・デ・ニーロがいたんです。

ぎこちなくて、緊張して、何を話していいか全くわからなくて、ずっと黙っていたんですが、もうこのチャンスを逃したら、二度と彼と話すことはないかもしれないということで、トントンと肩をたたいて言いました。

『僕はザック・エフロンと言って、俳優なんです、あなたのことをすごく尊敬しています。あなたの演技を見て育ったからこそ、この仕事につこうと思ったんです。人生は一度しかないから、こうやって僕はあなたに話しているんです』と、言ったら、『今度君と一緒に仕事ができたらいいね』と言ってくださったんです。そしたらこの映画(ニューイヤアーズ・イブ)です。すごく面白いストーリーだと思うのですが、今思い出しました」と自分でも驚きながら語っていました。

女性の夢をかなえてくれる素敵なメッセンジャーボーイを演じているザック・エフロン。素敵なデートの演出方法があったら教えてください、との質問に、かなり悩みながら「今すぐに思いつくのは、ここからハワイに飛んでビーチで一週間過ごして、これから先もずっと一緒にいるのがいいかな。それから二人で餅つきをするのはどうかな」と答え、会場に爆笑を誘っていました。

ニューイヤーズ・イブ
2011年12月23日(金)丸の内ピカデリー他 全国ロードショー
公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/newyearseve/index.html