一足早く、ジョン・ハリソン役のベネディクト・カンバーバッチがスペシャルプレビューのために来日しました。その様子をレポートします。
これから『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を見る人が羨ましい
世紀の悪役ジョン・ハリソンを演じたベネディクト・カンバーバッチが登場すると会場は大きな拍手と熱狂が巻き起こりました。ベネディクトさんが、日本語でこんばんはと声をかけると歓声が。
「今日来てくださってありがとうございます。みなさん方が、今日初めて『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を見るのだと思うと羨ましくてたまりません。
なぜかというと、私が初めてスター・トレック イントゥ・ダークネスを見たときは、自分が出演しているということもあって、ちょっと怖いような緊張するような気分でしたから。ですが、信じていただいて結構です。ほんとうに楽しい作品になっていますので、楽しんでいただけるはずです。
この美しい日本で皆さんに温かい歓迎を受けほんとうに感謝いたします。空港でも素晴らしい歓迎を受けました」と挨拶しました。
これほど熱狂的なファンがたくさんいらっしゃることについて、いかがですか？ と聞かれ、ベネディクト・カンバーバッチさんは、「ファンの方の生の反応を得られることは、舞台以外ではありません。
ファンレター等をいただくこともありますが、直接お会いすることで私も興奮します。それにインスピレーションを与えてくれるのです。また直接感謝の気持を表わすことができるのが嬉しいです」と答えていました。
いつ役を降ろされるのではと不安だった
スター・トレック イントゥ・ダークネスでは、世紀の悪役の登場と言われ、見た人からは称賛されているわけですが、それに関してはいかがですか？ と聞かれると、
「親切なお言葉ありがとうございます。今回は本当に素晴らしい映画で素晴らしい役をいただきました。優れた監督、優れた共演者の方々とチームを組み、映画を撮ることができました。
多くの方のご支持やサポートを頂き、共同作業で作り上げました。スクリーンに映っているものは、すべてコラボレーションの賜物です。とても楽しく作ることができました。ハードな面もありましたが。
役者としては、これ以上にないほど素晴らしい経験をすることができました。私の仕事によって、みなさんに喜んでいただけたなら、夢のようなことです。また素晴らしい反響もいただいていることに感謝しています。
日本では公開が遅くなって、随分待たされたと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、待ったかいがあったという作品だと思います。
作っている間には恐怖心がありました。JJ監督がやってきて、いつ「役に合っていないから降ろす」と言われるのではないかとビクビクしていました。ですがちゃんと使っていただき、結果として楽しい作品になりましたことに感謝しています」と答えていました。
６週間でスーツのサイズが、38から42に
今回はキレのあるアクションシーンも見どころですが、どのような役作りをしたのですか？ と聞かれると、
「役を頂いてから、かなり訓練をしました。たくさん食べましたし、運動もしました。早く追いつかなくてはという思いでした。というのも、他の共演陣は、みなさん、一作目から出演していたからです。
トレーナーにはトム・ハーディを鍛えたピーナッツという人にお願いしました。期待通りの素晴らしい結果を出してくれて、６週間でスーツのサイズが、38から42になりました」と答えました。
日本語吹き替え版でウフーラ役を演じた栗山千明さんが登場。栗山千明さんは、「とても光栄ですし、約のイメージで怖いと思っていましたが、やさしい方で安心しました」と
「栗山さんはとても美しく、早く役の声を聞きたいと思います。私は声優業のファンでもありますので」
栗山さんからの質問は、「私は声で作品を演じたのですが、ベネディクト・カンバーバッチさんの素敵な声の秘訣は何ですか？」というもの。
「それは登録済なので言えません」と答えた後「ウィスキーとタバコです。わたしは14歳ぐらいまで声変わりが遅かったため、若いころは女性の役をすることが多かったのです。
女性を演じるというのは聞こえが可笑しいかもしれませんが、全寮制の男子校に行っていたため、全く普通のことでした。お気に召すままのロザリンなどを演じました。その後セールスマンの死の中年男性を演じるなど、1年半ぐらいの間に変わりました。そしてドラマスクールに入って、素晴らしい演劇の先生について学び、今の声があります」と答えていました。
その後、会場のみなさんからサプライズがあるということで、ハッピーバースディの歌が流れました。７月19日が、ベネディクト・カンバーバッチさんの32歳の誕生日。エンタープライズ号の形をしたケーキが届きました。スポックの格好をしたココリコの田中直樹さんが登場。
ちょっとおかしいことをしたいと言ってカンバーバッチさんが、ケーキの上に乗っている自分の形をした人形を取り上げ、頭を食べてしまいました。会場は大喝采でした。
最後に「みなさんが、スター・トレック イントゥ・ダークネスを楽しんでいただければと思いますが、楽しんでいただけるのは確実だと思っています。J.Jエイブラムズ監督は、私達の時代の達人で、大きなキャンバスを使って、ほんとうに信じられないような素晴らしい物語をスクリーンにつくり上げることができます。
そしてこのような象徴的なシリーズ、スター・トレックのリブートの第二章、スター・トレック イントゥ・ダークネスをみなさんにお届けできることが嬉しいです」と締めくくりました。
スター・トレック イントゥ・ダークネス
8月23日（金）よりロードショー。（お盆先行公開8月16日（金）、17日（土）、18日（日）決定!
公式サイト http://www.startrek-movie.jp/index.php
