連休に映画に行きたいけど、どれが面白いんだろう、って迷っていませんか? この三連休にぜひ選んで欲しい公開映画を独断で三つ選んで紹介します。
3位 スリー・ビルボード
2018年のアカデミー賞作品賞の本命と言えば、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門を勝ち取ったスリー・ビルボード。
『ファーゴ』で際立った存在感を存分に見せてくれたフランシス・マクドーモンドの円熟の演技の素晴らしさは言うまでもないけれど、曲者役の多いサム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンが違った顔を見せてくれるところも楽しい。優しさと暴力が交替で繰り広げられるストーリー構成の巧みさが秀逸。
じっくりと映画の世界に浸って、心のジェットコースターを味わいたい人は、ぜひご賞味あれ
2位 今夜、ロマンス劇場で
昔の映画の登場人物、お転婆姫、美雪(綾瀬はるか)がスクリーンから飛び出してくる。しかも白黒。トンデモ映画と思いきや、そのあたりの設計がとてもうまく使われていて、ラストでは涙を流す人も多いと思います。
主演のお転婆姫を演じる綾瀬はるかの凛とした演技は格調高く、サポート役に徹する坂口健太郎も好感が持てる演技。かつてTVドラマや映画で大活躍だった加藤剛も登場し、映画ファンをうならせるはず。一番の驚きは、『羊の木』では悪の表情が魅力だった北村一輝のおとぼけスターに成り切った姿。映画黄金期のスターらしさが満開。彼が登場し、演技するたびに笑いが巻き起こるのは実力のなせる業でしょうか。
映画黄金期のバックスクリーンや、映画館の様子など、懐かしさや憧憬が迫ってくる情景があります。いくつもの映画のオマージュもあり、さらに、忘れられていく映画の消費物としての悲しみも迫ってきます。
ロマンチックな気分になりたい人、映画が大好き。映画館に思い出がある等、こだわりがある人には、見逃せない映画です。
1位 バーフバリ 王の凱旋
口コミでファンを広げ、深夜の映画館を満席にしてしまう、公開後一ヶ月以上経ってもさらに熱気が高まる作品が、インドの大作映画『バーフバリ 王の凱旋』です。普通の映画なら、週ごとに上映回数が減っていくのに、この映画は増えていく不思議。絶対映画館で見て欲しい映画が、今あるとしたら、『バーフバリ 王の凱旋』がダントツです。
『バーフバリ 王の凱旋』は、二部作の完結編ながら、そんなことはお構いなしに観客が押し寄せていっているのです(映画の冒頭で前編のストーリー紹介はあります)。去年公開された、一作目の『バーフバリ 伝説誕生』もすでにDVD化されているので、予習していくのもありです。
インド古代の超大国マヒシュマティの王座をめぐり策謀、裏切り、戦争、愛の物語が迫力ある映像で繰り広げられます。インドの興行記録をぬりかえ、世界でも今までのインド映画以上に大きな支持を受けている作品。熱い映画で最高な気分を味わいたいなら、必見です。
(選/文 オライカート昌子)
スリー・ビルボード
(C)2017 Twentieth Century Fox
配給:20世紀フォックス
全国ロードショー
公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/threebillboards/
今夜、ロマンス劇場で
(C)2018「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
2月10日 全国ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/romance-gekijo/
バーフバリ 王の凱旋
©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.
新宿ピカデリーほか大絶賛公開中!
配給:ツイン
公式サイト http://baahubali-movie.com/