『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』解説
『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』とは
『ダウントン・アビー』のテレビシリーズは、15年前の2010年からスタート。ゴールデン・グローブ賞やエミー賞など数々の賞に輝いた。その後クリスマススペシャルや、2本の映画を経て、『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』でついに完結する。
舞台はイギリスのヨークシャー、始まりは1912年。壮麗な大邸宅・ダウントン・アビーに暮らすクローリー家と、その使用人たちの愛と嫉妬、喜びと苦悩に揺れる人生と、時代の流れによる変化が、歴史上の出来事を織り交ぜながら描かれてきた。
そして完結編の『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』は、1930年夏。イギリス社交界の頂点“ロンドン・シーズン”が幕を開け、クローリー家の人々と使用人たちの新しい物語がスタートする。
『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』のキャストは?

出演は、クローリー家の当主ロバートにヒュー・ボネヴィル、ロバートの妻コーラにエリザベス・マクガヴァン、長女メアリーにミシェル・ドッカリー、次女イーディスにローラ・カーマイケル、元執事カーソンにジム・カーターと、おなじみの名優たちが揃った。
『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』の監督・脚本は?
監督は前作『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』のサイモン・カーティス。『 黄金のアデーレ 名画の帰還』でも高く評価された、歴史を背景としたヒューマンドラマの名手だ。脚本は『ゴスフォード・パーク』でアカデミー賞脚本賞を受賞したジュリアン・フェロー。
『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』映画レビュー

20世紀初頭の華やかな世界を描き人気を博した『ダウントン・アビー』が3作目の映画、『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』で締めくくられる。ドラマ版は、1912年。タイタニックの潜没事故が起きた年だ。
2011年にスタートしたドラマ版は、クローリー家の当主、グランサム卿が相続者をタイタニック事故で失ったところからスタートした。長女メアリーの夫探しが物語のメインだった。最終的にダウントン・アビーの後継者は誰になるのか。『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』でその謎に決着がつく。

華やかな貴族の世界が時代を超えて変化していく。1912年当時は、上流階級の上階と階下の使用人の世界は、厳密に分かれていた。キーワードは、コソコソだ。女中はコソコソ勉強し、使用人は、ディナーでの会話を耳をそばだてて聞いて、上階で何が起きているのか、世界で何が起きているのかを知る。それが、コソコソから大っぴらになる。上流階級とその他の階級を隔てる壁が薄くなり、場合によっては消える。馬車から自動車へ。ロングドレスから短いスカートへ。ファッションも移り変わった。

登場人物の関係性と性格・境遇の変化も大きな見どころだ。中心人物の長女、メアリーは、様々な経験をしても基本的な性格は変わらない。気位は高いけれど、時にヘマをしてしまう。『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』では、メアリーの不始末が物語の発端だ。
次女のイーディスは、かつては美しい姉のメアリーが目の上のたんこぶだった。自分の境遇と比べては卑屈になっていた。ところが『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』でのイーディスは、上品で美しいだけでなく、自信に満ちた強い女性だ。時間と経験は、それほどの変化をもたらすのかと驚かされた。イーディスの華麗な変身と姉妹の関係変化が、感動を呼ぶ。
ダウントン・アビー/グランドフィナーレ
1月16日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他全国ロードショー
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配給: ギャガ
監督:サイモン・カーティス 脚本 ジュリアン・フェローズ
プロデューサー ギャレス・ニーム、リズ・トルブリッジ プロダクションデザイン ドナル・ウッズ
衣装デザイン アンナ・メアリー・スコット・ロビンス メイク・ヘアデザイン アン・ノシュ・オールダム
原題:Downton Abbey: The Grand Finale
2025|イギリス|124分|カラー|シネスコ|字幕翻訳:牧野琴子|G
公式サイト: https://gaga.ne.jp/downton_abbey_the_grand_finale/



