BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン 解説・あらすじ
BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウンとは
ブレイキングダウンとは、熱い盛り上がりを見せる“1 分間で最強を決める”格闘技イベント。そのブレイキングダウンがスクリーンに進出。
『BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン』は、ブレイキングダウンを背景に若者たちの血気盛んな不良バトルストーリーが、斬新に描かれる。
監督に『クローズ ZERO』シリーズの三池崇史。脚本に人気コミック「金田一少年の事件簿」の原作で知られる樹林伸。エグゼクティブプロデューサー・出演にブレイキングダウンの仕掛人にしてYouTuberの朝倉未来。
主演のイクト【矢倉往年】(木下暖日)とリョーマ【赤井竜馬】(吉澤要人)の二人は、2,000 人規模の新人オーディションで選出された。その様子は朝倉未来のYouTubeチャンネルにて連日配信。毎回約 100 万再生で盛り上がりを見せた。
BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン あらすじ
リョーマ(吉澤要人)とイクト(木下暖日)は、少年院で出会った。言いがかりをつけられたリョーマをイクトが助けたことから、二人は親友になっていく。ある時、少年院で朝倉未来のスピーチを聞く機会を得たことで、ブレイキングダウンの世界に挑戦したいと思うようになる。
無事に少年院から退院した二人は、工場勤務をしながら、キックボクシングジムに通い、夢を叶えるべく活動を始めた。ところがそこにイクトの不在の間に街を牛耳っていた不良グループのリーダー・吉祥丸盾(久遠親)が現われる。さらにTOKYO クリシュナという半グレ集団も出現。ヤクザも恐れる冷血非道な大男・御堂静(GACKT)をヘッドにした凶悪な暴走グループだ。イクトとリョーマは夢を叶えることはできるのか。
『BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン』映画レビュー 夢を叶えることより大事なこと
『BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン』は、まぶしいほどの蒼い若さがほとばしっている。寒いからと言って身体を縮めている場合じゃない。不良バトル映画というカテゴリを超えて、身体に走るエネルギーに身震いがする。
『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』の監督を務めた三池崇史監督の作風は、丁度いいやり過ぎ感。あるいはスマートな盛りだくさん。バランスがいい。『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』では、オーデションで選ばれた新人の主役二人を支えるのは、次々登場してくる豪華な脇役陣だ。唖然としてしまうレベルだ。
街を仕切る半グレ集団の頭はGACKT。イクトの母に篠田麻里子、リョーマの母に土屋アンナ。イクトの父に高橋克典、女性陣には加藤小夏、田中美久。三宅監督の人気作『クローズ ZERO』のやべきょうすけ、一ノ瀬ワタル、金子ノブアキ、高橋努、波岡一喜らも集結。それに加え、現役ブレイキングダウンの面々も登場。新人とベテラン、勢いのある中堅の俳優たちが、スクリーンに勢ぞろいする様子は、大階段に花が咲きそろうような壮観さがある。
格闘に加え、喧嘩シーンの力強さも見過ごせない。一人一人のバックストーリーがきちんと設定され、人物の厚みも万全。そのすべての要素を引き締めて調和させているところが、熱さをもたらし満足感を与えてくれる。
物語のベースとなるのは、「夢はかなう」という設定だ。そもそも、エグゼクティブプロデューサーで本人役で出演している朝倉未来が少年院で行った感動的スピーチから着想を得た映画だ。「夢は叶います。自分が決めたことをやり通し、周りに流されないこと」という彼が語る言葉は、実際に夢をかなえてきた彼自身の現実の重みがあり、映画に眩しさを与える理由でもある。
ところが、ラストメッセージでは、それが反転していく。「夢をかなえる」こと以上に大切なことがあるのだろうか。テーマは二段構え。それが何なのかは、ぜひスクリーンで確かめて欲しい。そしてそこからあふれ出す情熱と信念のシャワーをしっかり浴びて欲しい。
BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン
2025年1月31日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
⽊下暖⽇ 吉澤要⼈
篠⽥⿇⾥⼦ ⼟屋アンナ 久遠 親 やべきょうすけ ⼀ノ瀬ワタル
加藤⼩夏 仲野 温 カルマ 中⼭翔貴 せーや 真⽥理希 ⼤平修蔵 ⽥中美久
⾦⼦ノブアキ 寺島 進
⾼橋克典 GACKT
監督:三池崇史 脚本:樹林伸 音楽:遠藤浩二 原作:樹林伸 YOAKE FILM
エグゼクティブプロデューサー:朝倉未来 溝口勇児
チーフプロデューサー:丹羽多聞アンドリウ プロデューサー:坂美佐子 前田茂司
撮影:北信康(J.S.C.) 照明:柴田雄大 録音:中村淳 美術:坂本朗 装飾・小道具:前田陽 伊藤実穂 編集:相良直一郎
キャラクタースーパーバイザー:前田勇弥 スタントコーディネーター:辻井啓伺 出口正義 アクション指導:矢部享祐
キャスティングプロデューサー:山口正志 平出千尋 キャスティングスーパーバイザー: 柿崎ゆうじ SNSプロデューサー:秦健一郎
ラインプロデューサー:今井朝幸 奥野邦洋 土川はな 助監督:倉橋龍介 制作担当:青山右京
製作:YOAKE FILM BACKSTAGE 制作プロダクション:OLM 制作協力:楽映舎 配給:ギャガ / YOAKE FILM
©2024 YOAKE FILM / BACKSTAGE
映画公式サイト:bluefight.jp 映画公式X:@yoakef_jp