力作も多くヒット作にも恵まれた2016年の邦画からベスト10を選出しました。
10位 残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-
現象の謎を解く過程がスリリング。自分も巻き込まれていくような恐怖に誘われてしまった
9位 後妻業の女
リアルさより、犯罪エンターテイメントとして見ればより楽しい。大竹しのぶと豊川悦司コンビの演技合戦は充実度が高い。
8位 築地ワンダーランド
築地市場の不思議さ満載の世界を描いたドキュメンタリー。日本を支える食の拠点の姿は興味が尽きない。
7位 聖の青春
まさしく青春映画。夭折の棋士、村山聖の生涯をライバル羽生善治との死闘がアクセントでもありメインイベント。
6位 君の名は
2017年現在、いまだにデイリー一位を記録する歴史的大ヒットアニメ映画。映像の見事さアイデアの豊富さに感動。
5位 葛城事件
視点とテーマの新しさ、三浦友和の演技等、日本映画の計り知れない底力を見せ付けられた。
4位 何者
軽やかな学生時代に立ちはだかる、現実という聳え立つ壁。青年たちが立ち向かう姿はそれぞれの形を描く。かつての自分と出会ったかのような懐かしさも感じた。
3位 ディストラクションベイビーズ
映画でしか出会えない衝撃。柳楽優弥演じる主人公は神話の世界の酷薄な登場人物のよう。
2位 ヒメアノ~ル
v6の森田剛が殺人鬼を演じる。驚きのキャスティングながら、彼以外考えられないとも思う。ユーモアのある日常風景と、暴力が跋扈する暗闇が、いつしか重なる恐怖。ラストシーンは美しい。映画の印象を一瞬して変える力を持つ。
1位 オーバーフェンス
晴れやかなラストに向かう人生の一瞬を重みと軽み。
(オライカート昌子)