『トゥギャザー』解説
『トゥギャザー』とは

サンダンス映画祭でのワールドプレミア上映で大反響を呼び、気鋭の映画会社NEONが争奪戦の末に米国配給権を獲得した。ボディ・ホラーと恋愛映画を融合させて、付き合いが長いカップルがたどる想像をできない運命を描き出す。
『トゥギャザー』監督・キャスト
本作を手がけたのは、すでにA24製作の次回作が決定しているオーストラリア出身の新人監督マイケル・シャンクス。「グランド・イリュージョン」シリーズのデイブ・フランコがティム役、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のアリソン・ブリーがミリー役。二人は、でもパートナー。二人ともプロデューサーも務めている。
『トゥギャザー』映画レビュー 波のように変化する二人

ポスターを見ると痛くて怖そうだ。そう思って避けるのは簡単。だが、見れば思いもよらない世界に出会える。『トゥギャザー』は、ホラーの一種には違いない。そのうわべをめくってみると、限りなく豊かな土壌がある。
主人公の二人、ティムとミリーを演じるのは、デイヴ・フランコとアリソン・ブリー。パートナーとして都会で二人暮らしてきた。冷え切ってはいないけれどその一歩手前。ミリーは何かを変えたいと思う。ティムは気が進まないようだったが、ティムに引っ越しを宣言する。冒頭は引っ越し直前だ。引っ越し後、変化するものもある。奇怪なことも起こる。

『トゥギャザー』ほど、ラストが気になったホラーはない。奇怪な出来事に引っ張られ、逃れられないバッドエンドとなるのか、それとも安楽な場所へ到達することができるのか。結論は想像を絶するものだった。
『トゥギャザー』は通常のホラーとは、違うレベルの映画を目指しているように思えた。痛そうな場面でも、怖そうなシーンでも格調高さが浸透している。だから見入ってしまう。見たあとに残るのは、お手軽エンタメとは異質のものだ。

主演の二人の熱演にも拍手をしたい。デイヴ・フランコは、昔から注目していた俳優だ。初代『スパイダーマン』シリーズのハリー・オズボーンで有名になったジェームズ・フランコの弟だが、長いこと兄の輝きには届かなかった。『グランド・イリュージョン』では若いイケメンのスリの役で映画にスパイスを与えていたけれど。そんな彼が、一皮むけた演技派に思えたのは、『愛はステロイド』での暴力夫の役柄だ。
『トゥギャザー』では最初の頼りないやさぐれ男から、波のように変化していく。その心模様に感動させられた。もう一人の主役、ミリー役のアリソン・ブリーも、『トゥギャザー』の最初はパッとしない。それがどんどん美しく魅力を見せ始める。ちなみにこの二人はプロデューサーも兼ねている。だからこその力の入れ具合なのだろうか。
トゥギャザー
2026 年 2 月 6 日(金) より TOHO シネマズ 日比谷他ロードショー
配給 キノフィルムズ
コピーライト © 2025 Project Foxtrot, LLC
監督・脚本:マイケル・シャンクス
出演アリソン・ブリー デイヴ・フランコ
2025年|豪・米|英語|101分|カラー|5.1ch|ビスタ|原題:TOGETHER|PG12
字幕翻訳:小寺陽子 © 2025 Project Foxtrot,
LLC
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
together-movie.jp




