『海の沈黙』映画レビュー 絶対的な美の追求がもたらす運命 公開日:2024年11月28日 映画レビュー(感想)/映画評論 アートを題材にした映画は、触れることで日常世界に美の一滴をもたらす。『海の沈黙』は、絶対的な美を追求する主人公の姿を描いた映画だ。 物語は、美術品の贋作の発見から始まる。贋作とされた絵画は、人の心をつかむ力強さを持ってい […] 続きを読む
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』映画レビュー 怒りへの新しい対処法とは 更新日:2024年11月28日 公開日:2024年11月24日 映画レビュー(感想)/映画評論 怒りはそのままにしてはおけない。だからみんな怒りの対処法を考える。『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』の場合、怒りの対処法は、「モラルある詐欺」。 『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』の主人公熊沢二郎 […] 続きを読む
『バーン・クルア 凶愛の家 』絶品タイ発ホラー 3段構えの魅力 公開日:2024年11月23日 映画レビュー(感想)/映画評論 アジア映画が熱い。日本映画も繊細さを生かした新境地開拓が著しい。中国映画の品質、韓国映画の円熟度はご存じの通り。他のアジア映画も高レベル映画の劇場公開や配信が増えてきている。 タイ映画では、愛らしさに溢れた『ふたごのユー […] 続きを読む
『チネチッタで会いましょう』映画レビュー 笑える、元気になれる、くせ者監督の映画製作コメディ 公開日:2024年11月23日 映画レビュー(感想)/映画評論 あなたは、イタリア映画の監督に詳しい方だろうか? 私の場合,それほど詳しくはない。だから先日開かれた東京国際映画祭で、イタリア人ジャーナリストに「好きなイタリア人監督は誰?」と聞いてみた。答えは、「ナンニ・モラッティ」。 […] 続きを読む
『対外秘』映画レビュー 先頭を走る韓国サスペンスに酔いしれる 更新日:2024年11月28日 公開日:2024年11月22日 映画レビュー(感想)/映画評論 心臓を波打たせ、ゾクゾクさせるサスペンスだったら、韓国映画はトップを走っている。『対外秘』は、中でも一級品だ。時は1995年。盧泰愚(ノテウ)大統領時代。釜山開発と議員選挙とシークレット文書が題材。それだけ見ると、ちょっ […] 続きを読む
『ベルナデット 最強のファーストレディ』 映画レビュー 秘策の元はダイアナ妃!爽快反撃映画 公開日:2024年11月21日 映画レビュー(感想)/映画評論 登場人物が華麗な変身を遂げる映画にはワクワクさせられる。『ベルナデット 最強のファーストレディ』は、それだけでなくお洒落でほがらか。そして楽しい。映画の中で心身ともに変化していくのは、実在の人物のベルナデット・シラク(カ […] 続きを読む
『ロボット・ドリームズ』映画レビュー 絶体絶命シーンが飛び抜けている 公開日:2024年11月16日 映画レビュー(感想)/映画評論 今の時代、いい映画を見逃すことはない。それを証明してくれたのが、『ロボット・ドリームズ』だ。『ロボット・ドリームズ』は、セリフのないアニメーション。普通だったら、なかなか食指が動かない種類の作品だ。それが評価され人気が出 […] 続きを読む
『アイミタガイ』映画レビュー 不思議な幸せ 更新日:2024年11月7日 公開日:2024年11月6日 映画レビュー(感想)/映画評論 『アイミタガイ』は、不思議な映画だ。なぜかというと、幸せな出来事から始まるわけではないのに、見た後には、きっといい気分になれるだろうから。悲しい始まりなのに。優しさや、感動や、楽しい気持ちが残る。 舞台は、名古屋近郊。ウ […] 続きを読む
『八犬伝 』映画レビュー 2重世界から浮かび上がる意思 公開日:2024年10月30日 映画レビュー(感想)/映画評論 映画『八犬伝』のおもしろさは、2つの世界を交互に見せてくれること。「八犬伝』の物語と、『八犬伝』を書いた滝沢馬琴(役所広司)の日常と生涯。一本ずつ、独立させて二本の映画にしてもよかったんじゃないかという意見もあるけれど、 […] 続きを読む
『ハヌ・マン』映画レビュー インド映画のお手本アクションアドベンチャー 更新日:2024年10月30日 公開日:2024年10月29日 映画レビュー(感想)/映画評論 シンプルに楽しむためには、インド映画が一番。そのお手本のような映画が『ハヌ・マン』だ。2024年1月にインド公開されるやいなや、全土で大ヒットを記録。辺境の田舎町に住む平凡な若者が、スーパーヒーローに変化していく。 最初 […] 続きを読む