(C)2013 Paramount Pictures. All rights reserved.
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ウルフ・オブ・ウォールストリートの公開を記念して、ジャパン・プレミアが開催されました。主演・製作のレオナルド・ディカプリオ、監督のマーティン・スコセッシ、共演のジョナ・ヒルが来日。ファンイベントの後、舞台挨拶では、質疑応答が行われました。その模様をレポートします。

第86回アカデミー賞では、作品賞、監督賞(マーティン・スコセッシ監督)、主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)、助演男優賞(ジョナ・ヒル)等ノミネート。その気持を聞かれ、

レオナルド・ディカプリオさんは「この映画の製作には7年間かけ、情熱を注いだ映画です。ハリウッドで、この作品を製作するのはリスクがありました。ですが、現代を反映している作品だと思います。ですので、この作品を作り上げた、そしてアカデミー賞がこの映画を認めてくださった。ですのでノミネートされたことは、受賞したことと同じぐらい嬉しく、満足しています」と答えました。

助演男優賞をノミネートされたジョナ・ヒルさんは「候補になっていること、この舞台に、監督、レオナルド・ディカプリオと一緒に並んでいるだけでも光栄に思っています」と答えていました。

LIZLISA 012マーティン・スコセッシ監督は「もう40年も映画を作っています。アカデミーが私たちをおぼえていていただいていたことに興奮します。作品賞には10作品がノミネートされますが、監督賞にノミネートされるのは5人の監督だけ。素晴らしい監督たちとともにノミネートされたことに興奮しています」とのこと。。

製作と主演も兼ねていますが、今回の役柄はかなりぶっ飛んでいますが、と聞かれ、ディカプリオさんは「僕の演じる役も、他のキャラクターも、とても下劣で猥雑です。それをできるだけ忠実にこういう人物を描いていこう、彼らの住む文化をちゃんと描こうということを心がけました。

というのも、これは時代の産物だからなのです。この映画はスタイルもユニークです。経験豊富なマーティン・スコセッシ監督と組めたおかげで、人物を正確に描けたと思います。僕自身は本当にこの映画をずっと作りたくて情熱を燃やしてきました。人間の闇の部分を描いているから。コメディチックな楽しいシーンもたくさんありますが、題材はとても深刻で、真面目なものなのです」

LIZLISA 015マーティン・スコセッシ監督がレオナルド・ディカプリオさんと組むのは5度目。今回はレオナルド・ディカプリオの方からの監督の依頼だったこと、また以前の作品との違いについて聞かれて、監督は、「ウルフ・オブ・ウォールストリートは、レオにとっても、私にとっても、キャラクターに対してより自由に取り組むことができた作品でした、このキャラクターは、なんでもありの、なんでもやってしまうという要素を持っていました。それを演じるという意味で、レオの演技は新たなレベルの自由の域までいくことができ、そのおかげで、この映画はとてもユニークで特別なものになりました」

一番のみどころは?と聞かれ、レオは「この映画は、最初から最後まで狂気に満ちています。いくつかのシーンは、いままでもなかったし、これからも二度とスクリーンでみることができないでしょう。ですので、そういうユニークなものを見るのだと心を決めてみて欲しいです。この映画を代表して日本にこれたことが幸せです。

この映画は、こうなって欲しいという映画ではなく、こうなってはいけないという警鐘を鳴らす映画ということを付け加えておきます。楽しんでいただくことを希望しています」

「この作品は、レオの言ったとおり、警鐘を鳴らすというのが 正しい捉え方だと思います。金融危機のフラストレーションを描きました。ただとてもとても面白い、シリアスな映画というチャレンジで作ったので、この実験のプロセスと経験が、展開していく様子を、ぜひ楽しんで欲しいです」と監督も付け加えました。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は1月31日(金)より公開になります。

ウルフ・オブ・ウォールストリート 映画レビュー

ウルフ・オブ・ウォールストリート
2013年 アメリカ映画/サスペンス・伝記・コメディ/179分/原題:THE WOLF OF WALL STREET/監督:マーティン・スコセッシ/出演・キャスト:演:レオナルド・ディカプリオ (ジョーダン・ベルフォート)、ジョナ・ヒル(ドニー)、マーゴット・ロビー(ナオミ)、マシュー・マコノヒー マーク)、ジョン・ファヴロー(マニー)、カイル・チャンドラー(パトリック)、ロブ・ライナー(マックス)、ジャン・デュジャルダン(ジャン=ジャック)ほか/配給:パラマウントピクチャー・ジャパン
1月31日より新宿ピカデリー他全国公開
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』公式サイト http://www.wolfofwallstreet.jp/