細田守監督の新作アニメーション、『未来のミライ』がいよいよ公開となります。『時をかける少女』(2006)以来、『サマーウォーズ』(2015)、『おおかみこどもの雨と雪 』(2012)。『バケモノの子』 (2015)と、ヒットを記録。何度でも見たいという人も続出する、日本国内だけでなく世界でも評価でも高い監督作品です。今回は、『未来のミライ』のみどころを紹介します。

『未来のミライ』は 世界が注目する細田守監督の最新作!

未来のミライは、細田守監督の『バケモノの子』以来の3年ぶりの新作映画です。細田守監督は、日本国内では6館で上映を開始した『時をかける少女』が大ヒットし、海外の映画賞を受賞すると、以来海外のファンを多数獲得。『未来のミライ』は、世界88か国で公開予定。今年のカンヌ映画祭でも、監督週間でアニメーション作品としては唯一上映され、喝采を博しました。

『未来のミライ』のあらすじ

両親の愛情を独占してきた4歳の“くんちゃん”に妹ができる。両親の愛情が、赤ん坊“ミライちゃん”のほうへ向いてしまうのが、どうにも納得いかないくんちゃんは、「未来ちゃん好きくない!」を連発。

そんなとき、小さな庭で不思議なことが起きる。そしてくんちゃんを“お兄ちゃん”と呼ぶセーラー服の少女も現れる。彼女に導かれ、時を超えた家族の物語へと旅立つ。

未来のミライを10倍楽しむためのポイントは?

未来のミライ みどころ その1 ひとつの家族の物語から未来と過去に広大に広がっていく世界観

未来のミライのオープニングは、街を空から俯瞰した雄大な映像。そこから変わった造りのひとつの家にズームアップしていきます。その4歳のクンちゃんの家では、クンちゃんが車でママが帰ってくるのを楽しみにしています。

新生児の妹が来てからクンちゃんの生活は一変。そのままよくあるホームドラマ的なストーリーが展開。そういう映画なのかなと思い込んだとたん、不思議なことが起こり始めます。そこからの、シーンごとに雄大な世界に招き入れられていく様子は、最初の部分がアットホームにごく小さくまとまっていた分、驚異的に感じられます。

ラストシークエンスはアドベンチャーでもあり、サスペンスもあり 最後の締めも見事。この独特な世界観は魅力的です。

未来のミライ みどころ その2 躍動感と細やかさが両立する描写

実写映画と違って、なんでも見せることができる映画は、描写の一つ一つが監督の腕のみせどころ。未来のミライでも、細田守監督マジックの楽しさが堪能できます。『時をかける少女』では、踏み切り前の飛翔のシーンが有名ですが、それに劣らないのが、未来のミライ不思議な世界に飛び込む時の躍動感あふれた描写。

同時に、ホームドラマ的シーンの「あるある」度がたっぷりあって、その細やかさに感動させられます。

未来のミライ みどころ その3 感情移入できる経験を描くことで家族や人生が一層愛おしくなる余韻

大切に育てられてきた分、新しい家族が増え、親の愛情が分散してしまうと不満を持ってしまう。お兄ちゃん、お姉ちゃんには心当たりがあることです。最近でも、ハリウッドアニメーションの『ボス・ベビー』でも描かれていました。

家族構成や状況が変わると家の役割分担も変わってきてちょっとした困難を感じてしまいます、でもそういうときこそ、自分が成長するチャンス。さらに愛を育む機会になることもある。

『未来のミライ』には、そういう誰もが経験する、日常を描いて感情移入をさせてくれます、その世界が広がってきて、現在だけでなく過去と未来の家族に対しても心をつないでいくところがとても感動的です。

オライカート昌子

未来のミライ 作品情報

2018年7月20日、全国東宝系にてロードショー
監督・脚本・原作/細田守
キャスト/上白石萌歌(くんちゃん)、黒木華(ミライちゃん)、星野源(おとうさん)、麻生久美子(おかあさん)、吉原光夫(謎の男)、宮崎美子(ばあば)、役所広司(じいじ)、福山雅治(青年)
配給:東宝
日本/98分
オフィシャルサイト
http://mirai-no-mirai.jp/

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