『明りを灯す人』レビュー 更新日:2011年9月27日 公開日:2011年9月9日 ドラマ映画レビュー(感想)/映画評論 自然に恵まれた茫洋たる大地に陽光が燦々と降り注ぎ、どこまでも高く澄み切った青空は、なだらかな丘の稜線をくっきりと際立たせる。そんな牧歌的な山間の村を吹き抜ける風は、“明り屋さん”の手作りの風車を軽やかに回し、その音は谷間 […] 続きを読む
『ミケランジェロの暗号』 レビュー 更新日:2011年10月18日 公開日:2011年9月6日 サスペンス映画レビュー(感想)/映画評論 ユダヤ人美術商一家が所持するミケランジェロの絵画をめぐる、ナチス・ドイツと一家の息子の壮絶な攻防戦を描いたサスペンスドラマ。『ヒットラーの贋札』のスタッフが再び結集し、『es[エス]』や『ソウル・キッチン』のモーリッツ・ […] 続きを読む
『ツリー・オブ・ライフ』 レビュー 更新日:2011年9月6日 公開日:2011年9月5日 ドラマ映画レビュー(感想)/映画評論 映画には純粋に楽しい時間をすごせるものもあるし、考えさせられるものもある。そして映画でしか体験できない、稀有で濃密な時間をすごさせてくれるものもある。伝説の巨匠監督、テレンス・マリックの新作映画『ツリー・オブ・ライフ』は […] 続きを読む
『モールス』レビュー 公開日:2011年9月4日 サスペンスホラー映画レビュー(感想)/映画評論 美しくて怖い、そして切ない。そんな映画を見たかったら、『モールス』はかなりおすすめだ。スウェーデン発のヴァンパイア映画を、ほぼ同じストーリーでハリウッドリメイクしている。原題は『let me in』。「中に入らせて」とい […] 続きを読む
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』 レビュー 公開日:2011年9月4日 SFアクションアドベンチャー映画レビュー(感想)/映画評論 トランスフォーマーを見るときわくわくしてしまうのは、子供のころおもちゃで遊んだ記憶が刺激されるからだと思う。同様におもちゃの世界を描いた映画にトイ・ストーリーもある。トイ・ストーリーがおもちゃ自体を主人公に描いているのに […] 続きを読む
『うさぎドロップ』レビュー 公開日:2011年9月3日 ドラマ映画レビュー(感想)/映画評論邦画 男の子育てを描く映画は、ハリウッドではひとつのジャンルとして確立されているが、子育てする男を”イクメン”と呼ぶ今、ようやく男の子育て自体ををテーマにした邦画が生まれた。子育てする男は独身。子供も自分の子供ではなく、親戚の […] 続きを読む
『ハウスメイド』 レビュー 更新日:2011年10月18日 公開日:2011年9月2日 サスペンスドラマ映画レビュー(感想)/映画評論 市原悦子主演のテレビドラマ『家政婦は見た!』が人気を博したのは、庶民の覗き趣味にぴったり合ったからだ。映画好きもまた覗き趣味の持ち主であることに間違いはなく、この『ハウスメイド』も、そういう好き者に向けて丹念に作られた […] 続きを読む
『ペーパーバード 幸せは翼にのって』レビュー 更新日:2011年9月10日 公開日:2011年9月2日 ドラマ映画レビュー(感想)/映画評論 モントリオール世界映画祭で観客賞を受賞した感動作。多くの芸術家たちを翻弄したスペイン内戦を背景に、家族を失った喜劇役者ホルヘが、劇団の相棒エンリケや孤児で10歳のミゲルと共に苦境を生きていく物語を描く。ホルヘを演じるのは […] 続きを読む
『日輪の遺産』 レビュー 更新日:2011年9月17日 公開日:2011年8月20日 ドラマ映画レビュー(感想)/映画評論邦画 (C) 2011「日輪の遺産」製作委員会 浅田次郎原作の同名小説を佐々部清監督が映画化。 終戦間近、マッカーサーから奪取した900億円(現在=200兆円)の財宝を極秘移送する任務を受けた陸軍少佐らと、運搬作 […] 続きを読む
『サンザシの樹の下で』レビュー 更新日:2011年10月18日 公開日:2011年7月15日 ドラマ恋愛映画レビュー(感想)/映画評論 チャン・ツィイー主演の『初恋のきた道』(2000)は、多くの男性映画ファンを魅了した。それを同業の女性が鋭く分析した。「可愛い娘が弁当持って(男のもとへ)走るのだもの、男はいちころよ」。たしかに、この娘が不器量なら “ […] 続きを読む