ドリームハウス
(C)2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED.
007のジェームズ・ボンド役で知られるダニエル・クレイグ主演のミステリー/サスペンス映画が『ドリームハウス』だ。冴えたプロットのどんでん返し映画でもある。誰もが一度は夢見たことがある”夢の家”。ラストにはその意味自体が変わってきてしまう。

ダニエル・クレイグ演じる敏腕編集者のウィル・エイテンテンが、職を辞すところからストーリーは始まる。今までは仕事一筋で家族との時間もとれなかった。夢の家を手に入れたことで、心機一転。妻と娘たちと身近に暮らし、長らく温めてきた小説を書こうとする。

その夢の家は、夢は夢でも悪夢の家だった。家族が殺された家で、犯人とされる男は、釈放され、街に戻ってきているという。家の前に置いてあった鉢植えの花。誰ともわからない雪に残る足跡。不気味なことが次々起こる。

ここまではよくあるホラー・サスペンスの展開だ。中盤まで来ると、なぜ、キャスティングにダニエル・クレイグや、レイチェル・ワイズなど、人気と実力を誇るスターを配したのか、制作側の意図に気づくだろう。

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なぜなら、ドリームハウスは、ごく普通のホラー・サスペンスではないからだ。どんでん返しのネタは、結構使い古されているタイプのものだが、最後まで見ると、稀なほど純粋で哀しい愛の物語であることがわかる。

実力と華やかさが両立しているスターだからこそ、それを演じ切り、愛の物語を伝えることができるのだろう。ダニエル・クレイグがボンドに配役される前によく演じていたタイプの役だと思うし、ボンド以上に自然になり切れる役のように思う。

監督は『父に祈りを』、『マイ・ブラザー』など人間ドラマの佳作で知られるジム・シェリダン。ナオミ・ワッツが隣人の役で出演している。ところで、『ドリームハウス』の脚本家デヴィッド・ルーカは、同じくどんでん返し映画の『ボディ・ハント』も書いている。日本ではほぼ同時公開なのが面白い。   (オライカート昌子)

ドリームハウス
11月23日(金・祝)、シネマサンシャイン池袋ほか全国ロードショー
出演:ダニエル・クレイグ『007スカイフォール』『ドラゴン・タトゥーの女』、ナオミ・ワッツ『ザ・リング』『21グラム』、レイチェル・ワイズ『ボーン・レガシー』『ナイロビの蜂』、マートン・ソーカス『リンカーン/秘密の書』、イライアス・コティーズ『シャッター・アイランド』、ジェーン・アレクサンダー『ターミネーター4』
/監督:ジム・シェリダン『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』『父の祈りを』『マイ・レフトフット』/プロデューサー:ジェームズ・G・ロビンソン『グッド・シェパード』/2011年/アメリカ/カラー/スコープサイズ/1時間32分/原題:DREAM HOUSE/配給:ショウゲート

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