『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』来日会見レポート

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が、12月16日(金)より公開となります。ジン役のフェリシティ・ジョーンズ、キャシアン役のディエゴ・ルナ、そしてギャレス・エドワーズ監督が来日しました。その模様をレポートします。

ローグ・ワン スターウォーズストーリ
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『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』とは
『エピソード4/新たなる希望』の直前までが描かれるアナザー・ストーリー。反乱軍の寄せ集め極秘 チーム<ローグ・ワン>が、銀河全体を脅かす究極兵器デス・スターの設計図を奪うという97.6%生還不可能なミッションに挑む姿が描かれる。

主演のジン・アーソ役に、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー主演女優賞ノミネート、『インフェルノ』でトム・ハンクスとの共演の記憶も新しいフェリシティ・ジョーンズ。キャシアン役に『フリーダ』、『ミルク』、『エリジウム』などのディエゴ・ルナ。その他、ドニー・イェン、ベン・メンデルスゾーン、マッツ・ミケルセン、フォレスト・ウィティカーなど。監督のギャレス・エドワーズは、『 モンスターズ/地球外生命体』、ハリウッドリメイク版『GODZILLA ゴジラ』などの監督をつとめた

ローグ・ワン来日会見『スター・ウォーズ』シリーズは、日本の文化の影響を受けていると思いますが、日本の文化を意識したところはありますか? という質問に、ギャレス・エドワード監督は「まず最初の『スター・ウォーズ エピソード4』から、ジョージ・ルーカス監督は、黒澤監督作品を参考にして作っています。『隠し砦の三悪人』をブループリントにしています。今回の作品も、黒澤作品のスチールや映像を衣装部やデザイン部に渡しています。七人の侍の影響ももちろんあります。今回の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のオープニングを見れば、まさに黒澤映画を思わせるよう作っています。盗むならベストから盗めという言葉そのものをめざしているわけです」と答えていました。

パワフルなジンについて聞かれてフェリシティさんは、「今回演じたジンは、帝国に対する憎悪が強く、それが物語の原動力となっています、そこを意識して演じました。一匹狼的なキャラクターで、クリアなドライブ(目的)を持っています。人を信用しなかったタイプなのですが、今回の物語を通して仲間と出会い、心を一つにすることができるようになっていきます、それぞれ違う星の出身ですが、善の心は同じ」と答えていました。
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さらにジンについて、「スケール感のある作品にありのままの女性が登場することは少なく、普通の女性が何かのきっかけで目覚めて、わあ、彼女は本当はすごいんだっていう展開が多いです。この作品では、はじめからジンはありのままのジンで、男性キャラクターと変わらない。そういうところが新しく、演じるのがうれしかった」と答えていました。

キャシアンについて聞かれ、ディエゴ・ルナは、「キャシアンはこの二年間、僕の声をもち、僕の体を使っていましたが、やっと返してもらえることになりましたが、彼はなりたくてもなれない、真のヒーローだと思います。チームワークが強みであり、それを人生を通して学んでいます。どのようにジンとうまくやっていけるのかなど。夢を実現するためにはこの場合は数が重要です、多くの人と支えあうキャシアンは、本当に素晴らしいキャラクターだと思います」と語っていました。

ダース・ベーダーは、どのぐらい登場するのか、他にどんなキャラクターが出演するのかという質問に、監督は「ダース・ベーター以外にも主要なキャラクターが出演しますが、詳しいことはいえません」と答えていました。ダースベーダーに関しては、「騒がしかった撮影場所が突然、ダースベーダーが現れたとたん、シーンとするのです。僕も、ダースベーダーを演出するときは大変で、いつ彼にフォースでやられるかわからないような気分になりました。だから、マスクと衣装を取るように頼んで演出指導をしました」と語っていました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAまた、監督は『スター・ウォーズ』でルークを演じたマーク・ハミルが撮影所に現れたとき、「緊張してしまって、フェリシティと話していたのに、何を話していたのかわからなくなるほどだった。ただ、マークが着ているのが『ゴジラ』のシャツで、自分が監督した作品だったので。不思議な気分がしました」と語っていました。

ディエゴは、「マークに、人生が変わる準備はできてるかい? って聞かれたんですが、そのとき、彼に握手できるってことは、つまりすでに人生はかわっているってことですよ、と答えました」とのこと。

監督は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』について、初めて語られるストーリーであり、エピソード4の前の話でもあるので、続編はすでにあると考えてもらっていいです。ユニークで自由で大胆な作品になりました。スター・ウォーズシリーズを、今まで見たことのない人でも入っていけます」と語っていました。

質疑応答後には、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』をテーマにした襖絵の作者柏原さんが登場。キャスト・監督が、「希望は死なない」というテーマにあわせて、希望の光に色を入れ。襖絵を完成させました。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は2016年12月16日(金)より公開となります。

(取材/文 オライカート昌子)

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
12月16日(金) 全国ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン