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7月5日公開の『マレフィセント』の主演、マレフィセント役のアンジェリーナ・ジョリーさんと、オーロラ姫役のエル・ファニングさんが来日し、記者会見を行いました。その様子をレポートします。

マレフィセントとは ディズニーアニメーションの『眠りの森の美女』を悪役マレフィセントの視点から描く、誰も知らない”本当の物語”。なぜマレフェセントは、オーロラ姫に永遠の眠りの呪いをかけたのか。その呪いが生んだ究極の愛の姿を描く。

悪人として生まれてくる人は誰もいない

OLYMPUS DIGITAL CAMERAエル・ファニングさんとアンジェリーナ・ジョリーさんが会場に姿を現すと、盛大な拍手が起こりました。

挨拶ののち、子供記者からの質問は、「マレフィセントは、オーロラと出会って変わっていきますが、アンジェリーナさんも、お子様を持つことで変わったと聞きました。アンジェリーナさんは、マレフィセントなのですか」というものでした。アンジェリーナさんは、「マレフェセントのいいところと、私が重なっていると思いたいです。私の人生は子供を持ったことで変わりました。彼らは私の幸せです」と答えました。

私たちのような子供に伝えたかったことは何ですか?という質問に、アンジェリーナさんは、「マレフィセントは、子供のころは純粋で人を信じる心を持っていて、正義感を持っていました。多くの子供たちも純粋な心を持っているのですが、いじめにあったり、傷つけられたりすると、だんだん変わっていってしまいます。

そうすると怒りとか憎しみがでて、マレフィセントのように悪いことをしたいと思ってしまいます。ですが、本当に大切なのは、それを乗り越えて愛を持って人と接することによって、幸せを取り戻し、明るい性格を取り戻すことができるのです」と答えました。

エル・ファニングさんは、「マレフィセントもそうですが、悪人として生まれてくる人は一人もいないと、私は思っています。何か理由があってそこまでの怒りをもってしまうのです。誰の心の中にもいい心があるとすれば、それを探さなければいけないと思うのです。

またこの映画で描いているのは、愛というのもいろいろな形があるということです。恋愛という形もありますが、ほかの愛の形もいろいろあって、それが私たちの周りにはいっぱいあります。それに目を向けることも大切なのだと思います」と答えました。

アンジーにギュッとハグされた

OLYMPUS DIGITAL CAMERAお互い影響を受けたことは? また受けたアドバイスなどはありますか? という質問に、エルは、「世界で一番の女優であるアンジェリーナさんに私からアドバイスなんて。。実際にお会いするまではとても緊張していました。イメージもありますので。

実際にお会いした瞬間にギューっとハグをしてくれて、楽しい時間にしましょう、といってくれたのです。そこから落ち着いて仕事をすることができました。この作品を通して本当に仲良くさせていただけました。お会いできただけでもうれしいのに共演できて感慨深いです」と答えました。

アンジェリーナさんは、「エルからは私こそ多くを学びました。この年齢でとても才能にあふれ彼女の選択はとても正しいのです。たぶんご両親の教育のよさだと思いますが、本当に純粋さ、素直さ、優しさを感じられるのです。厳しい世界であるショービジネスの中で、その性格を持ち続けるのは本当に珍しいことです。アーティストとしても女性としても、尊敬します。わたしの娘たちも彼女のように育って欲しいと思います」

女性を励ます映画だと思いました。アンジェリーナさんに重なると思いました。あなたの中で世界の女性を救いたいと思いはどれくらいあるのでしょうか。また、どのようにしたらあなたのように力強く主体的に生きられるのか教えてください、という質問に、

OLYMPUS DIGITAL CAMERAアンジェリーナさんは、「女性もいろいろな可能性を持って生まれてきます。力を持っていると思うのです。ですが、虐待をされたり、いろいろな意味で迫害されるような経験を経て、傷ついたりすると、私たちはなるべく者になるのをあきらめてしまったりします。女性はサポートしあって女性同士団結することが大切なことだと思います。

愛し合い励ましあうのも大切だと思います。同時にサポートしてくれる男性の存在に感謝することも忘れないようにしたいです。わたしはこの役を演じられることを本当に誇りに思っています。彼女は最終的には男のように強さを発揮するのではなく、女性の持つ力を出し、母性のような愛の力をだしたところが素晴らしいと思うのです」

音楽が印象的でした。この楽曲を最初に聞かれたときの印象は?という質問に、エルさんは、「初めて聞いたときは素晴らしいと思いました。このマレフィセントという映画は、悪役の観点から描いているというユニークなものです。ですのでトーンもダークだったりゴシック調だったりするのですが、それにぴったりだと思いました。哀切さをかんじさせるところが、映画の中にあるそういう哀しい部分にあっていました」

アンジェリーナさんは、「エルと同意見です。新しい映画とはいえ、クラシックのアニメーションに敬意を示していると思います。この歌はとても有名で、誰もが耳にしたことがあると思いますが、それに新しい声で、そして暗い質の音楽にしたというのは、このバージョンの映画にはふさわしく、そして美しく歌われていると思います」と語りました。   (文・取材 オライカート昌子)

マフェフィセントの公開は7月5日(土)となります。

マレフィセント
公式サイト http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/maleficent