ボディ・ハント画像
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ハリウッドの新女王ジェニファー・ローレンスの新作サスペンス。どんでん返し度は高め。ラストは小粋

田舎から出てきた女の子のような純真さを思わせる相貌 豊満な身体、古代の女帝のような超然とした風格。それがジェニファー・ローレンスのイメージだ。『ウィンターズ・ボーン』の高い評価と、『ハンガー・ゲーム』の大ヒットで、一気に若手女優のトップに踊りでた。

そんなジェニファー・ローレンスが狙われ、追いかけられ、危険な目にあうサスペンスが『ボディ・ハント』だ。ジェニファーが演じるのは高校生。

母と新しい街に引っ越してくるのだが、鬱蒼とした森に囲まれた広々とした家に落ち着く間もなく、向かいにあるのがいわくつきの家であることを知る。両親が子供に惨殺された家だ。しかもそこには殺された家族の生き残りがいまだに一人で住んでいるという。

ボディ・ハントの画像
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おどろおどろしい雰囲気で映画はスタートするものの、恋模様あり、エリザベス・シュー演じる母との葛藤あり。初々しいジェニファー・ローレンスのイマドキの高校生ぶりを見ているのがあまりにも楽しいので、『ボディ・ハント』が、怖ろしいサスペンスなのを忘れてしまう。

ところが、『ボディ・ハント』は一種のどんでん返し映画である。楽しんでいる間に、ほとんどの人が罠に引っかかってしまうだろう。どんでん返し度はかなり高め。後味はちょっぴり苦く、ラストは小粋だ。

お洒落に映画を終わらせるのは、『ボディ・ハント』の新興映画スタジオRelativity Media社独特の持ち味のような気がする。『インモータルズ』も『白雪姫と鏡の女王』も『推理作家ポー 最後の5日間』もRelativity Media社の作品である。ラストだけ独立して別の世界に連れて行ってくれるようなところが妙に面白い。

どんでん返し度 ★★★ ラストのオシャレ度 ★★
(オライカート昌子)

ボディ・ハント
11月17日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国順次ロードショー