ホワイトハウス・ダウンのみどころ・解説

wh3ホワイトハウス・ダウンは、『インディペンデンス・デイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『2012』でヒットを飛ばしたローランド・エメリッヒ監督作品。

ホワイトハウスが何者かに襲撃され占拠されるというショッキングな出来事を題材にスケール感たっぷりのアクション大作を作り上げた。みどころはケール(チャニング・テイタム)とソーヤー大統領(ジェイミー・フォックス)の二人のバディ・ムービー的面白さにも注目。

主演に『ステップアップ』、『君への誓い』などのチャニング・テイタム。スタントをほぼ自分でこなすなど、献身的な演技に注目。大統領にジェイミー・フォックス。また元特殊部隊兵にジェイソン・クラーク。他にもリチャード・ジェンキンス、ジェイムズ・ウッズ、マギー・ジレンホールなどオールスターが出演。

ホワイトハウス・ダウン あらすじ


wh2議会警察官のジョン・ケイル(チャニング・テイタム)は、娘が敬愛する大統領ジェームズ・ソイヤー(ジェイミー・フォックス)のシークレットサービスの面接を受けるが経歴が不足という理由で不採用になってしまう。

娘をがっかりさせたくなかったため、ホワイトハウス見学ツアーに参加するが、そのとき武装集団がホワイトハウスを襲撃。娘と離れ離れになってしまったケイルだったが、大統領の難を助けたことで、二人で武装集団を相手に立ち向かうことに。

一方、エミリーは、持っていたスマフォで武装集団を撮影し、ユーチューブにアップ。だが、捕らえられ、他のツアー客とともに人質になってしまう。武装集団には大きな秘密が隠されていたが、ケイルと大統領の二人はホワイトハウスと、世界を守ることができるのか?

『ホワイトハウス・ダウン』映画レビュー(感想・評論)


whホワイトハウス・ダウンは誰もが待ちわびたスケールの大きいアクション大作だ。スカッとさせてくれるだけでなく、笑いもたくさん散りばめられた爽快作。破壊王の異名をとるローランド・エメリッヒ監督が、今一番注目を浴びている若手スター、チャニング・テイタムを主演に起用。

『ジャンゴ 繋がれざる者』でジャンゴを演じたジェイミー・フォックスが今までの大統領のイメージを大きく変える軽量級大統領を演じる。なぜ軽量級かというと、重々しさには欠けているが、チャニング演じるケールと共にアクションの片翼を担うフットワークの軽さを見せてくれるから。

ホワイトハウスに娘とともたまたまに居合わせたケイル。そして大統領の二人が、コンビを組んでホワイトハウス(つまり世界)の平和を取り戻そうと奮闘する。対する悪役連合も、今注目のジェイソン・クラークが特殊部隊出身者を演じ、ニヒルでクールな悪の魅力を見せてくれる。

話は一転二転、最後まで目を引き付けるストーリー展開も満足度が高い。難を言えば、スタートを丁寧に見せ過ぎて、最初の30分間は、普通の人間ドラマのようなのだ。つまり、最初のドカンまでのタメが長い。人によっては、あれ?これってローランド・エメリッヒの映画じゃなかったっけ?と戸惑う人もいるかもしれない。

タメが長いだけ、ドカンの威力が半端なく、その後は一気にアクション映画の華を次から次へと見せてくれる。悪役連中が占拠していくシーンはキレが良く美しい。また、チャニングが体を張ったアクションシーンも必見。

ホワイトハウス内で展開するアクション映画なのに、カーチェイスシーンもあるぐらいだ。見方によっては、ダイ・ハード一作目へのオマージュ的な作品とも言える。夏の暑さを吹き飛とばすのに最適な一作。ぜひ劇場で見て欲しい。  (オライカート昌子)

ホワイトハウス・ダウン 作品情報・キャスト
2013年 アメリカ映画/135分/原題:WHITE HOUSE DOWN/監督:ローランド・エメリッヒ/出演:チャニング・テイタム(ジョン・ケイル)、ジェイミー・フォックス(ジェームズ・ソイヤー大統領)、マギー・ギレンホール(キャロル・フィナティ特別警護官)、ジェイソン・クラーク(エミール・ステンツ)、リチャード・ジェンキンス(イーライ・ラフェルソン)、ジョーイ・キング(エミリー・ケイル)、ジェームズ・ウッズ(マーティン・ウォーカー)ほか/配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2013年8月16日(金)より丸の内ルーブルほか全国公開
公式サイト http://www.whitehousedown.jp/