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私達は常に成長していける。アイアンマン3が伝えてくるのは、そういうことだ。 

アバター、タイタニックには及ばなかったものの、歴代3位の興行記録を持つアベンジャーズ。アベンジャーズで、スーパーヒーローものは、ひとつの頂点を極めたと言っていいだろう。

次に公開されるアベンジャーズシリーズのアイアンマン3は、全てやり尽くしたお祭り作品の後である。アイアンマン一人だけでやっていけるだろうか。寂しさと不安を、観ている側も多少は感じるところである。

ところが、脚本家は、そんな観客の思惑を逆手に取ってしまう。アイアンマンこと、トニー・スタークは、アベンジャーズの戦いの精神的後遺症(パニック障害)を患っているところから、映画はスタートする。

富豪でかつてのプレイボーイ、トニー・スタークは、それを克服しなくてはならないし、かつての自分自身の生活スタイル、そして今の自分の言動がもたらしたものと対決しなくてはならない。

トニー・スタークは、ほとんどのスーパーヒーローと違って、中年だ。(アベンジャーズには他にも中年のスーパーヒーローがいるが)。

問題は、中年だからといって、成長を止める言い訳は効かないところ。時に運命は成長を促すために残酷な手段をとってくるのだから。

トニー・スタークは、自分は誰なんだという、本音に気づく。映画はそこから急激に面白さの度合いを上げてくる。

アイアンマン3の敵は、今までの敵と比べ物にならないぐらい、設定のアイデアが秀逸。本音の勝負なら、敵の本音の欲望も、生々しくて切実で伝わりやすい。

基本的な願いを叶えるために知らずに悪となってしまう。きっと現実の悪も、素顔はそういうものなのかもしれない。こんな興味深い敵はなかなかないだろうと思う。

今回は監督が、アイアンマン、アイアンマン2のジョン・ファヴローから、キスキスバンバンのジョン・ファヴロー監督に交替している。そのせいか、前2作人は比べものにならないほど、大人の心の琴線に触れてくるような気がする。

だが、生真面目なところは、実際はスパイス程度。痛快なアクションとウィットが大盤振る舞いされている。展開が素早さのあまり、トニー・スターク以上に中年の私には、目が回るほどなので、見逃している細部も多いはずだ。

みどころを詰め込んだわけは、劇場に何度でも足を運ばせたい本音があるのだろう。そんな気配はともかく、人は年齢にかかわりなく成長できる。アイアンマン3も、アベンジャーズの後だろうと頂点を目指せる。そんな心意気が伝わってくる作品である。(オライカート昌子)

アイアンマン3
アイアンマン3公式サイト http://www.marvel-japan.com/movies/ironman3/
公開日 2013年4月26日(金)
上映時間 133分

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