© 7 DAYS FILMS LIMITED 2012.ALL RIGHTS RESERVED.
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毎日は、ただ通り過ぎていく。一切のものを記憶の中に閉じこめながら。その事実は一見残酷にも感じられるけれど、「過ぎゆくもの」には、はかないものだけが持つ美しさも含まれている。

いとしきエブリディは、『ウェルカム・トゥ・サラエボ』(97)、『ひかりのまち』(99)、『めぐり逢う大地『』(00)、などのマイケル・ウィンターボトム監督作品。

「毎日が過ぎていく」ことを、丁寧に淡々と描いた作品である。5年の歳月をかけてじっくりと作られ、一般の子供たちを起用し、子供たちの家を使い、実際の兄弟たちが出演している。父母を演じているのがプロの俳優なことと、物語がフィクションであるのを別にすれば、リアルをとても大切にしている作品なのである。

父の不在から物語はスタートする。早起きし、都会の刑務所に収監されている父に会うために母と幼い息子二人が電車に乗る。

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そういう状況だから、暮らしは楽ではない。家族がたまに父に会えるのも束の間。だが、のどかな英国の田舎を背景に子供たちはたくましく成長していく。大人の一年はあっと言う間に過ぎ去るだけだけど、子供の一年は、比べようがないほど貴重な時間だ。

この作品の父親は刑務所に入ってしまったため、子供が成長していく貴重な時間を見逃してしまったわけだ。会いたいけれど会えない。それだからこそ感じられる家族の情愛が美しい風景とともにさわやかな感動を覚えさせてくれる。(オライカート昌子)

いとしきエブリデイ
2012年 イギリス映画/ドラマ/90分/原題:EVERYDAY/監督:マイケル・ウィンターボトム/出演・キャスト:シャーリー・ヘンダーソン(カレン)、ジョン・シム(イアン)、
ステファニー・カーク(長女ステファニー)、ロバート・カーク(長男ロバート)、ショーン・カーク(次男ショーン)、カトリーナ・カーク(次女カトリーナ)ほか/配給:クレストインターナショナル
2013年11月9日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国順次公開
『いとしきエブリデイ』公式サイト http://everyday-cinema.com/

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