入り口は小さく見えても奥行きと広がりのある映画を、元来好む。『舟を編む』はその代表格で、辞書編纂という一見地味な仕事が精神のダイナミズムへと繋がる過程が圧倒的だ。『エンド・オブ・ウォッチ』は、一見チンピラと見まがう警官コンビの誠実な仕事ぶりが「勇気」の何たるかを伝える。映画から受け取った美しさがなかなか自分の精神に反映されないのは、わたしは入り口も中味も小さいからだと今更ながらに実感。(トップムービーのレビューで紹介した映画のコメントは省きます)

日本映画編

5位 しあわせカモン
・『しあわせカモン』レビュー
4位 横道世之介
横道世之介 映画レビュー
3位 凶悪
『凶悪』映画レビュー
2位ペコロスの母に会いに行く 
『ペコロスの母に会いに行く』映画レビュー
1位舟を編む
舟を編む 映画レビュー

外国映画編

5位 アンコール!!
『アンコール!!』映画レビュー
4位 アウトロー
『アウトロー』映画レビュー
3位 ハンナ・アーレント
  「世界でも指折りの政治哲学者、ハンナ・アーレント(バルバラ・スコヴァ)の追い詰められた姿を明晰な視点で描く伝記映画。思考するアーレントの沈痛な横顔に魅せられる。」
2位 メッセンジャー
  「戦死した兵士の家族にメッセージを伝えるという辛い任務を帯びた二人の男の葛藤を描く。胸にしみるバディムービーであると同時に、疑似父子の崇高な再生の物語でもある。」
1位 エンド・オブ・ウォッチ
エンド・オブ・ウォッチ 映画レビュー
(選・文 内海陽子)